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ブックマーク / www.newsweekjapan.jp/column (24)

  • 嫌イスラームの再燃を恐れるイスラーム世界

    シャルリー・エブド誌襲撃事件は、世界を震撼させている。欧米諸国を、というより、世界中のイスラーム教徒を、だ。 フランス版9-11事件ともいえるほどの衝撃を与えたこの事件に対して、イスラーム諸国は即刻、テロを糾弾し、フランスへの哀悼を示した。フランスと関係の深い北アフリカ諸国や、経済的なつながりの強い湾岸諸国はむろんのこと、ほとんどの中東の政府、要人が深々と弔意を示している。エジプトにあるスンナ派イスラームの最高学府たるアズハル学院も事件への非難声明を出したし、欧米諸国から「テロリスト」視されているレバノンの武装組織ヒズブッラーですら、惨殺されたフランスの漫画家との連帯を表明している。 意地悪な見方をすれば、この事件がイスラーム教徒の「踏絵」と化しているともいえる。ちょっとでも犯人側をかばうような発言をして、今後吹き荒れるのではと懸念される欧米での嫌イスラーム風潮に巻き込まれて、「テロリスト

    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2015/01/10
  • 「反韓」ヘイトスピーチを韓国人が慈しむ訳

    今週のコラムニスト:クォン・ヨンソク [5月14日号掲載] 僕の「第三の故郷」新宿・新大久保が3月末、東京いや日で一番ホットな場所になった。韓流の聖地となったこの地で、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」による韓国北朝鮮、在日コリアンに対する排斥デモが行われた。さらにそれに対して差別反対を訴える反・反韓国デモも行われたのだ。狭い大久保通りを南北に挟んで対峙する彼らの様子は、まるで日の38度線のようだった。 「嫌韓」は以前から存在した。だが、今回のデモはこれまでネットの中にとどまっていた人々が実際に姿を現し、韓国・朝鮮人に対して「たたき出せ」「殺せ」「ゴキブリ死ね」といったヘイトスピーチを繰り返した点が大きな特徴だ。その差別主義で原理主義的な行動は、平和で優しい日のイメージとはおよそ懸け離れている。 排斥デモに対抗して立ち上がった勇気ある市民は「レイシストをしばき隊」という、ちょ

  • レイプ写真を綿々とシェアするデジタル・ネイティブ世代の闇

    ここ最近、読んでいるだけで、腹の底から怒りと吐き気がわき起こってくるような事件が続いた。いずれにも共通しているのは、「ティーンエージャー」「酒」「集団レイプ」「シェア」というキーワードである。 3つの事件は、起こった時期はまちまちだなのだが、最近になって判決が下るなどの動きが相次いだもので、その共通性には深く考えなくてはならないことがたくさん詰まっている。 3つの事件の概要は以下の通りだ。 事件① 昨年8月、オハイオ州で高校のフットボール選手2人(16歳と17歳)が、パーティーで泥酔した15歳の女子生徒をレイプ。女子生徒の裸身の写真や犯行現場のビデオがソーシャルネットワークにアップされた。最近になって、2人のフットボール選手に有罪判決が下った。 事件② 昨年9月、カリフォルニア州サンノゼ近郊で16歳の3人の男子高校生が、パーティーで泥酔した15歳の女子生徒を集団レイプ。その後、犯行現場の写

    レイプ写真を綿々とシェアするデジタル・ネイティブ世代の闇
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2013/05/16
    読んでいて具合が悪くなりそうな犯罪。強姦したうえで、模様をネットにアップするという鬼畜コンボについて。
  • 猪瀬発言:「イスラーム初」か「アジア初」か

    猪瀬都知事の発言が原因で、オリンピックの東京招致に影が差している。 「イスラム国はけんかばかり」という侮蔑的表現が取り上げられることが多いようだが、その発言を弁解するときに「雑談のつもりだった」と言った、「イスラム圏初ってそんな意味あるのかなあ」という発言のほうが、筆者は気になる。なぜなら半世紀前に東京でオリンピックが行われたときの、最大のウリが「アジア初のオリンピック」だったからだ。 そこで思い出したのが、1964年の東京オリンピックの際のゴタゴタである。 問題が起きたのは、オリンピック開催まであと2年強となった1962年8月、インドネシアで開催されていたアジア競技大会でのこと。この大会に、イスラエルと台湾の参加がインドネシアによって拒否されたのである。インドネシアは、インドのネルー首相やエジプトのナセル大統領と並んで、1955年以降アジア、アフリカ諸国を席巻していた非同盟諸国運動の中核

    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2013/05/03
    なんとまあ。そんなことがあったとは。
  • 「我慢」と「頑張る」はスポーツや教育に必要か

    今週のコラムニスト:スティーブン・ウォルシュ [3月26日号掲載] 小学生のわが娘は、漢字の宿題をあまりやりたがらない。「子供がやりたがらないことをやらせるにはどんな方法が一番か」という、あらゆる親と教師が直面する根的な問題と、私たち夫婦も格闘している。そんなときは、この国の多くの忙しい親たちと同じように「頑張りなさい」「我慢しなさい」という2つの決まり文句に頼れば楽なのかもしれない。 だが、日ではスポーツや教育に絡んでよく耳にする「頑張る」や「我慢」といった概念に、欧州の人間はやや違和感を覚えるものだ。また欧州の人間は、そうした考え方を子供に強いることと、女子柔道コーチの体罰問題や大阪市立桜宮高校のバスケットボール部主将の自殺問題には因果関係があるように考える。 というのもフロイトや精神分析の影響もあって、欧州の人々は力ずくで子供に何かをやらせたり、我慢させることは不必要どころか、健

  • 炎上した「愛心」

    2013年1月4日午前8時40分、河南省蘭考県で起きた火災が7人の子供の命を奪った。焼けたのは14人の子どもたちが暮らすアパート。そのうち4人は養母の袁厲害が運転する電動三輪車に乗って正月休み明けの小学校へと出かけ、もう1人は72歳になる袁の母親に付き添われて学校に向かった後に火災が起こった。 黒煙が上がっていることに最初に気がついたのは近くに住む袁の長女。妊娠5カ月の彼女が慌てて夫に連絡し、その夫が駆けつけた時には建物は煙に包まれ火が燃え盛っていたという。同時に駆けつけた袁の最も年長の養子が中に飛び込み、助け出せたのは一人だけだった。 亡くなったのは小児麻痺や心臓病、脳障害、知恵遅れなどの障がいを持つ、生後7カ月から5歳の子どもたち、そして毎日学齢期の子どもが学校へ、そして大人たちが仕事に出かけた後に彼らの世話をしていた知的障がい者の20歳の若者。消防署によると、そのうちの誰かが屋内で火

    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2013/02/17
    なんという話だ。
  • 政治家を育てる質問

    12月16日の衆議院選挙投票日。テレビ東京の開票特番「池上彰の総選挙ライブ」を担当しました。 放送中から思わぬ反響をいただき、テレビ東京にはいまも再放送やDVDの発売を求める声が寄せられているそうです。 テレビ東京の人たちはもちろんのこと、外部スタッフが総力を挙げて制作・放送したものですから、当然の評価とはいえ、その一翼を担った私も嬉しく思います。 いつも「いい質問ですね」が口癖の私としては、視聴者に「いい質問ですね」と言ってもらえる内容を目指したからです。 ただ、党首や候補者への私のインタビューは、ジャーナリストとして当然のことをしたまでで、これに関する評価は面映ゆいものがあります。 というのも、たとえばアメリカテレビ政治番組なら、政治家に対しての容赦ない切り込み、突っ込みは当然のことだからです。 日なら「失礼な質問」に当たるようなことでも、平然として質問をしますし、質問を受けた側

  • NY地下鉄で死ぬ直前の男の写真が撮られたとき、他の乗客は何をしていたか

    ニューヨークのタブロイド紙『ニューヨークポスト』が火曜、前日に地下鉄駅で起きた事故を報じた。いや、正確には事故になる瞬間を報じたと言った方が正しいだろう。 乗客同士の言い争いで50代の男性がホームから突き飛ばされ、そこに入ってきた電車に挟まれて死亡した。ニューヨークポストが1面で大きく掲載した写真は、ホームに手をかけ数メートル先に迫った電車のほうを振り返った男性の姿を捉えている。タイトルは、「万事休す、線路に突き落とされた男が死に行く瞬間」。 この事件は、いくつもの意味でいたたまれない気持ちにさせる。 まずジャーナリズムの観点から、こんな写真を載せる必要があったのかという点。数秒後に死のうとしている人間の姿を晒すことに、センセーショナリズムを煽る以外の意味があるのか。 もし事故の様子を伝えることが目的だったのならば、文章で説明し、写真は意図的に掲載しないという選択肢もあっただろう。だが同紙

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    FUKAMACHI 2012/12/06
    豊田商事の会長が報道陣の前で公開処刑された件を思い出す。
  • ロムニーは「好人物」だけど

    感心はしたけれど、感動はしなかった。これが、今年8月末、フロリダで開かれた共和党大会の会場でミット・ロムニー候補の演説を聞いた私の感想です。 巨大な会場を埋め尽くしたのは、全員が共和党員。ロムニーの演説の一言一言に歓声を上げ、盛り上げてくれますから、演説は大成功に見えます。この華やかさには圧倒されました。見事なものです。演説が下手で聴衆も盛り上がらない日政治集会とはえらい違い。政治家の演説それ自体がエンターテインメントの域に達しているのが、アメリカです。 とはいえ、ロムニー自身の魅力に惹きつけられる感じがしないのは、なぜだろう。そんな疑問を持っていたのですが、誌日版10月3日号の「嫌われロムニーのご都合主義」の記事を読んで合点がいきました。 この記事では、ロムニーがなぜ愛されないかを分析しています。「共和党関係者の間には、党公認候補の座を懸けてロムニーと争った者は決まって彼を嫌いに

    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2012/09/28
    ほほう。
  • 副大統領選びはむずかしい

    アメリカ大統領選挙で候補者になるためには、まずは民主党か共和党の党員たちに認めてもらい、党の候補になる必要があります。民主党なら、リベラルであればあるほど党内の支持が高くなりますが、番の選挙では、リベラルすぎると敬遠されます。 同じように共和党では、強硬な保守が支持されますが、番では一般の有権者から嫌われます。 これを避けるため、党の候補に決まったとたん、候補者は発言内容を軌道修正し、中道寄りになるケースが多いものです。民主党のクリントンは、大統領候補になると、保守的な発言が多くなりました。共和党のブッシュ(息子)は、正式な候補になると、「穏健な保守主義」を掲げました。実際には、「穏健」どころか、とんでもないタカ派の性を隠していたのですが。 では、今回の共和党のロムニー候補は、どうか。共和党の候補者選びの過程で、各候補とも極端な保守強硬路線を打ち出していたため、選では中道路線に寄る

  • ロムニーへの皮肉な記事

    声高な批判記事を書くのは、どちらかというと、容易なもの。洒落た皮肉をまぶした記事というのは、なかなか書けるものではありません。そんなエスプリの効いた記事を久々に読みました。誌日版5月16日号の『大統領候補ロムニーが隠したい過去』です。 現職のオバマ大統領に対抗できる共和党候補はミット・ロムニーに絞られてきました。彼は実業家として「経済がわかる候補」をセールスポイントにしています。高い失業率に悩むアメリカの救世主になろうというのがロムニー候補の主張です。 ところが、この記事では、ロムニーが前マサチューセッツ州知事だった経歴や実績をアピールすべきだったとロムニーに助言しています。 これだけ読むと、筆者の政治評論家ポール・ベガラは、ロムニーに当にアドバイスしているかのように見えます。 ところが、読み進めると、別の意味が浮かび上がってきます。ロムニーがマサチューセッツ州知事だった時代、「マサ

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    FUKAMACHI 2012/05/10
    おもしろい。
  • 大統領選が呼び覚ます私のなかのアメリカ人

    今週のコラムニスト:マイケル・プロンコ 〔4月18日号掲載〕 東京で暮らしていてしょっちゅう聞かれるのは、アメリカの何が恋しいかだ。大きなフライドポテトやクラシックロック専門のラジオ局、広い通りを車で走ることももちろん恋しい。でも4年に1度繰り広げられるアメリカ政治の常軌を逸した大騒ぎも恋しくてたまらない。 今年も私は米共和党予備選のニュースを読んで望郷の念に駆られている。アメリカ政治のいいところと悪いところが混然一体となっているのを思い出すからだ。厚かましさ、スタンドプレー、歯に衣着せない発言。東京から見ると宇宙の彼方にあるよその星でも眺めている気分になる。どういうわけか、それが恋しい。 今はメディアのおかげで、遠く離れていてもアメリカ政治を身近に感じられる。ミット・ロムニー前マサチューセッツ州知事が大富豪でないふりをし、ニュート・ギングリッチ元下院議長が後ろ向きな考えをまき散らし、リッ

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    FUKAMACHI 2012/04/25
    おもしろい。
  • アピール下手の東京は再び五輪に素通りされる

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔3月28日号掲載〕 日は間もなくオリンピックの金メダルを手にするかもしれない。種目は「招致失敗」。88年(名古屋)、08年(大阪)、16年(東京)の夏季大会の開催地に立候補して落選した日の代表として、東京が20年大会の招致失敗に向けて果敢に準備を進めている。 前回の招致活動では150億円(うち100億円は公金)が無に帰した。コカ・コーラの社が唯一の自慢というアトランタが96年大会に選ばれ、東京のように素晴らしい都市がいつも素通りされるのだから驚きだ。 アトランタにあって東京にないものは何か──政治的かつ国際的な招致戦略を熟知しているかどうか、だ。日オリンピック委員会(JOC)のホームページは、今この時期に世界を意識していないことを何より物語っている。日語版はカラフルで躍動的で情報満載だが、英語版は社交辞令で作ったにすぎない。 東京の招致関連

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    FUKAMACHI 2012/04/07
    レイシストが君臨する街が選ばれるわけねえだろう。オリンピック来るな!
  • 地震のリスクを抱き締めて私は東京で暮らし続ける

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 〔2月29日号掲載〕 ニューヨークは眠らない街。東京はじっとしていられない街だ。 1月末に東京大学地震研究所の教授が、東京で「大地震」が4年以内に発生する確率は70%だと発言した。30年以内で98%だという。しかしこのニュースが報道されてもパニックは起こらず、不動産の価格も株価も暴落しなかった。 私が95年に東京へ来た頃は既に、「大地震」が東京を直撃する可能性について盛んに言われていた。私の母親や友人から見れば、私は英雄だった──「東京に住むの? 危険なんでしょう?」。 以来、大きな地震が2回、確率はかなり低いと思われていた地域で起きた。79年以降、日で10人以上の犠牲者が出た地震は、比較的確率が低いとされた地域で起きている。東北もリスクはかなり低いとして、故金丸信は仙台を第2の首都に推薦したではないか! 一方で、私は東京のおかげで人生最高の15年を

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    FUKAMACHI 2012/03/05
    おもしろい。
  • 「カカ」を笑い飛ばすソウル発SNSの新風

    今週のコラムニスト:クォン・ヨンソク 〔1月18日号掲載〕 昨年12月、「リセンス学級会」という企画に「一日先生」として参加した。場所は東京・神田。招かれた先生が生徒である市民と率直かつ深い意見交換を行い、その模様がネット配信されるという試みだ。リセンスとは、これまでの認識や感覚を再検討するという意味で、一方的な講演ではなく双方向性を重視しているという。 師走の忙しい時期にもかかわらず参加を決めたのは、スポンサーを付けず自由な言論を目指すという趣旨に共鳴したことと、ツイッターなどのSNSを通じて、今の韓国で社会現象になるほど人気を集めている、あるポッドキャスト(インターネット放送)に触発されたから。今回はその「番組」を紹介したい。日でもこの試みを行えば、きっと多くの反響を得られるはずだからだ。 その番組の名は『ナヌン・コムスダ』、略してナコムス。ナヌンは「私」、コムスとは「ずる賢い低俗な

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    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2012/02/02
    興味深い。
  • 中国を消化できない日本メディア

    首相就任後の野田氏の訪中計画が二転三転したが、やっと今月12、13日訪中が決まったかと思われた12月初めにまたも延期が発表されたとき、日メディアの多くが「13日が南京事件74周年にあたるためではないか」という憶測を流していたのに驚いた。いや、すんなり来る理由じゃないか、と日の読者は思うかもしれないが、お手軽に読者にとってそんな「すんなり」な理由付けをしてしまったメディア(そして、一部には日の外務省関係者がそう分析したと書いてある)が問題なのだ。 これがもし5年前ならわたしもそれを受け入れたかもしれないが、ここ数年きちんと中国を観察してきたのであれば、今の中国において政府から民間レベルまでそれどころではないことは十分わかるはずだからだ。 まず、民間。最近、中国政府は(まるで民主主義国のように)民間の声に気を使うかのような言説もよく出現するようになった。しかし、実際に昨年秋の尖閣沖におけ

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    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2011/12/21
    興味深い。
  • ネット焚書の時代

    前回のこのコラムで、芸術家艾未未が「和諧」(ハーモニーの意)と中国語で同音の「河蟹」(サワガニ)に引っ掛けて、昨年秋に上海で「上海ガニパーティ」を企画したことに触れた。この「河蟹」は中国でインターネットを利用する若者なら絶対に知っている「ネット暗語」だ。 「和諧」は、現中国共産党主席である胡錦涛が政権を握った2004年に社会不安の元になりつつあった地域や階層間の格差や官僚の腐敗を一掃し、「調和のとれた社会づくりを目指す」という意味の「和諧社会」をスローガンに掲げて以来、人々の口に上るようになった。しかし、大いなる上意下達型の中国の社会体制において、いつしか「調和がとれた社会づくり」は官僚たちにとっての「自分の持ち場で自分が責任追及を受けるような問題が起きないこと」という意に置き換えられ、コトが起きてもその情報が広がる前に当局関係者がもみ消すことに躍起になり始めた。 2004年と言えば、中国

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    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2011/11/22
    興味深い。
  • その男、危険につき

    中国当局はなぜこんな失策をしでかしたのだろう。 11月15日までに1552万人民元(約1億8千万円あまり)の支払いを命じられたとされる、中国の芸術家艾未未氏のもとに、その通告からわずか1週間余りでなんと600万人民元を超える募金が集まった。艾氏はこの募金を「借入金」、そして募金者を「債権主」と呼び、「無利子だが1年後に0.01元に至るまで返済する」と公言している。 人ではなく、彼の支援者が呼びかけたこの「艾未未の債権主になろう」活動は、ここ半年ほど彼の周囲を覆っていた暗い気分を一挙に吹き飛ばした。募金額とその募金者数は1日2回、午前と午後に支援者によってツイッターを通じて1ケタに至るまで報告されている。 それらは中国最大のオンライン決済サービスである「アリペイ」や、支援者個人の中国建設銀行口座、さらに郵便送金を通じて届けられる。一時は外国からの送金も考慮して国際的な決済サービス「ペイパル

    その男、危険につき
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2011/11/10
    す、すごい話だ。なんて野郎だ。おもしろい。
  • 外食怖い

    「もう外は怖いよ」。いつもは泰然としている、ある文化人と一緒に夕を取る約束に出向いたら、彼は現れるなりこう言った。彼や彼の周囲の友人とはよく中国の暗い部分の話をするが、こんなに暗い顔をしている彼は初めてだった。 きっかけは9月中旬に明らかになった、有名四川料理チェーン「俏江南」の南京店で再生油が使われていたというニュースだ。中国語で「地溝油」と呼ばれる再生油の再利用問題は、昨年初めに中国の政府系メディアが大々的に報道して撲滅キャンペーンを張ったことが日でも「下水油事件」として報道されたので、ご記憶の方も多いはずだろう。 もちろん、彼も昨年のニュースは知っているし、顔をしかめていた。しかし、今回名指しされたのが全国で支店展開する大型店舗で、また経営者が超有名芸術家の作品をオークションで競り落として有名になったり、他にも社会エリートに人気のクラブを運営する社会的地位のある人物なので、周囲

    外食怖い
    FUKAMACHI
    FUKAMACHI 2011/10/10
    日本の放射能もいやだが、これも強烈。すげー。
  • ムバラクだって人間だから

    エジプトでムバラク政権が崩壊するや、エジプト国内のメディアは、一斉に手の平を返したように、ムバラク政権の批判を始めたとか。それまで報道統制が厳しく、批判的な報道が許されなかったので、当然と言えば当然のことでしょう。 とはいえ、そのことを皮肉交じりに書く欧米や日のメディアに、果たしてその資格があるのか、懐疑的な気持ちになってしまいます。というのも、ムバラク大統領が実権を握っていた間、独裁者ぶりをきちんと報道した海外のメディアが少なかったからです。他人のことが言えるんですか、と皮肉のひとつも言いたくなります。 ムバラク大統領が辞任すると、一転してムバラク叩きを始めるメディアの姿勢に、「なんだかなあ」という思いを捨てきれません。 でも、一味違う報道もありました。誌日版2月23日号の「独裁者一家の知られざる肖像」は、人間ムバラクを垣間見せる出色の出来です。 ムバラク前大統領は、チュニジアのベ

    ムバラクだって人間だから