突如のごとくビジネスの世界でさかんに使われ始めた言葉、「心理的安全性」が広まったのには、優良チームに共通するものを探り出すためにグーグルが行った大規模な調査が果たした役割が大きい。ビジネス界がリモートに移行しているいま、ますますこの言葉を使う機会が増えているが、それは心理的安全性がこれまで以上に必要になったからだ。 問題なのは、この言葉の真の意味を理解するのがそうたやすくないことだ。 「心理的安全性」という用語は、1999年にハーバード大学のエイミー・エドモンソン博士が発表した論文の中で提唱され、大きな反響を呼んだ。その研究によれば、チームの成功は主として、メンバー同士の「お互いに対する暗黙の信頼」があるかどうかと、「チームが対人リスクをとっても安全な場所だとメンバーそれぞれが考えている」かどうかに関わってくるという。 つまり、「リスクをとっても他のメンバーに非難されずにすむ」チームほど成
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