今回は、電算写植についてである。 電算写植は、文字どおりコンピュータによって文字の割り付けの指示を行うものであるが、一口に電算写植といっても、文字印字の指示の方法、文字の印字方式に世代によってかなりの違いがあるようである。 まずは、わかりやすい印字方式の違いについてまとめてみよう。 日刊どころか、週刊にもならなくなってきた。 少し気張っていこう。 今回は、手動写植機について書いてみる。 1924年に石井、森澤の両氏によって発明された写植機は、1929年になって実用機が大手の印刷会社に導入されだした。 1926年には、両氏により「写真植字機研究所」が創業されており、これは現在の「写研」である。しかし、森澤氏は1948年に写研を離れ、独自に「写真植字機開発株式会社」を操業している。これが、現在の「モリサワ」である。 それ以降、写植機は主に写研とモリサワという二大メーカーから発売されることになる