「死語」という言葉があります。かつて流行語だったり普通に使われていた言葉で、今ではほとんど使われなくなった言葉ですね。たとえば、古いところで「ヤング」「ナウい」「いい線いってる」ちょっと前なのにもう消えた「チョベリバ」「チョベリグ」。 じつは「公害」も死語になりつつあります。「公害」が広辞苑に載ったのは、1969年発行の第2版からで、1955年発行の初版には載っていません。つまり、新しい言葉なのです。 最近では「環境破壊」「環境汚染」などが一般的で、「公害」はあまり使われなくなりました。 さて、今回のタイトルである「死道具」とはなにかというと、かつては道具として大活躍していたのに、今ではまったく、あるいはほとんど使われなくなってしまったものです。 ぼくは本を作るのが仕事なので、その分野での「死道具」を紹介します。 10年ほど前になりますが、ぼくの下で働いていた若いデザイナーがぼくの