鼻にスプレーする季節性インフルエンザワクチン。接種の様子を再現してもらった=9日、東京都世田谷区、水野義則撮影開発中のはるタイプのワクチン。指に乗るほどの小ささ=高田寛治・京都薬科大学教授提供 新型の豚インフルエンザの感染が広がるなか、ワクチン接種が始まったが、痛みを我慢して注射針を腕に刺すといった接種のイメージが将来、変わるかもしれない。鼻スプレーや、肌にはるタイプのワクチン開発が進んでいる。子どもの負担を減らそうと、努力も続く。 ◇ 「注射じゃないので、子どもが嫌がらないんです」 東京都世田谷区にある「ふたばクリニック」の広瀬久人院長は言う。鼻の粘膜にスプレーするタイプの季節性インフルエンザワクチンを米国から輸入して使っている。 米国では今月5日、新型の豚インフルワクチンの接種も始まった。使われたのが、このスプレー式ワクチン。 日本ではまだ承認されていないため、医師が