脚本家・鄭義信が初監督を務め、自身のヒット舞台を映画化した感動の人情コメディ。 1970年・大阪万博前後の関西の下町を舞台に、小さな焼肉店を営む在日コリアン一家が、逞しく生きて行く姿を笑いと涙で描くストーリーです。 この映画は、全体的にレトロな昭和の時代背景をコメディタッチで描いたALWAYS 三丁目の夕日的な雰囲気が漂っているんだけど、テーマはかなり深かった。 人生って、思い通りにならない事ばかりで、言いたい事は山ほどある。 それでも、日本で生きて行く。 今、立っている場所で生きて行く。 腑に落ちない事も腑に落として、現実と真っ向から向き合っている父・龍吉役のキム・サンホの「明日は、きっとえぇ日になる」という言葉が心に染みました。 そんな重たいテーマをほんのり温かくしてくれる哲男役の大泉洋の演技や長女・静花役の真木よう子の切ない演技が、この映画の内容に、更に深みを持たせていたように思いま