都道府県別の魅力度ランキングで茨城県が8年ぶりに最下位を脱出したらしい。一気に4県を抜き去って飛躍の42位。喜ばしいはずが「最下位であることが1つのステイタス」になっていたとかで、うれしいような寂しいような感覚なのだという。中途半端にランキング下位にいるよりも最下位のほうが“引き”があるということか。代わって最下位に沈んだのがお隣の栃木県だったりするから、いろいろとややこしい感情が湧き上がっているのかもしれない。 全国屈指の自動車県 そこで今回のテーマは茨城県の鉄道事情である。魅力がないと田舎扱いされる茨城県、100世帯あたりの乗用車保有台数は159.6台で全国6位(2018年度、『データでみる県勢 2020年版』より)。この順位も中途半端といえば中途半端だが、同じ北関東の群馬・栃木とともに全国屈指の自動車県だ。そうした地域において、鉄道はどのような位置づけなのだろうか。 茨城県の鉄道を語
