そんなこんなで贅沢な話であるが、このところややオーバーワーク気味である。 さすがに帰宅すると全身がたぎしなので、しばしば2人の子供等に計30分くらい背中やら腰やらをぶっ叩いてもらったり、マッサージしてもらったりする。自分が彼らの多少の不調ならそれで解決してやって来ているので、彼らもその効能とやり方はだいたい心得ている。セルフマッサージもよくやる。 そんな我が家で、結構前のある夜、娘さんがオレの背中を叩きながら「なかなか、割に合う仕事というのはないものですなぁ」とあまりにしみじみ言ったので、吹き出してしまった。 吹き出したあとで、こちらもしみじみしてしまった。 もし娘さんが将来、現在の自分と同じ売女業に就くと言ったら、心配はするが反対もしなかろう自分。 しかし、こんなことを言ってしまう彼女は、多分この仕事に就く事はないだろう。この仕事に対して軽蔑もしていないがことさら賞賛もせず憧れてもいない