(先日は小幡センセの経済教室にツッコミを入れさせていただいたので、今回は、ちょっと持ち上げて・・・というわけでもないですが・・・) 先日いただいた「ネット株の心理学」MYCOM新書 は、非常におもしろいので、一読の価値あり、です。 一言でいうと、「デイトレでなぜ儲けることができるのか」について理論的(っぽく)かつ平易に書かれた本。 ちょっとファイナンス理論を学んだだけの頭の堅い人は、デイトレードを「非常にリスクが高くて儲かるわけない、アホの所業」とみなす傾向が強いんですが、本書にもあるとおり、そう決め付けるのもかなりアホな考えです。 本書では、自らがデイトレーダーである小幡先生の実体験に基づいて、具体的ケースに従って市場でどのような心理戦が繰り広げられているかが書かれている点が価値あるところ。 例えば、バリュークリックジャパン(現ライブドアマーケティング)の株式分割で発生した価格の高騰も、
■株式市場の未来を占うキーワード「マイクロストラクチャー」 この12月1日から、銀行の投信窓販や、証券業の登録制への移行などが行われ、証券ビッグバンは一段と進行しつつある。また、外資や異業種の証券業への参入も、連日、新聞や雑誌をにぎわせている。こうした変化がこれからも起こり続けることや、それによって日本が変わっていくという認識は、一般にも浸透しつつあると考えていいだろう。 しかしながら、今後の日本の証券市場の変化によって生まれてくる新しいビジネスチャンスについて、きちんと体系立てて考えている人は、既存の証券業界の中にも驚くほど少ない。それは特に、「電子化」の影響がからんでくる場合に顕著だ。 一例を挙げてみよう。今月からの取引所集中義務の撤廃により、PTSやクロッシング・ネットワークといった、証券取引所の外の民間業者が電子的に取引を仲介するしくみが可能になる。しかし、一般に、このビジネスの利
社外取締役は役に立つんでしょうか? 商法上の社外取締役の要件は、ざっくり言うとその会社や子会社に勤めたことがない人、ということですから、そのへんを歩いているオッサンを連れてくれば、ほぼ100%の確率で社外取締役の要件を満たします。 つまり、ある企業1社の社外取締役候補の数は約60億人。(笑)「社外取締役は役に立つか?」というのは非常にアホな疑問ですね。「人による」わけです。 御手洗氏のご発言に学ぶ 7月22日の金曜日の日経朝刊に「会社とは何か」という日経シンポジウムで、CSファーストボストンの大楠氏、伊藤忠の丹羽会長、キヤノンの御手洗氏、アベグレン氏の発言された内容が載ってました。 司会 キヤノンは実力主義を導入する一方、終身雇用を残しています。企業統治では委員会等設置会社などの米国型を選ばず、日本型にこだわっていますね。 御手洗 重要なことを決める全役員出席の会議に監査役も出て議事録にサ
先日、食器洗い機を買った。 なにを隠そう、私、15年以上前の独身時代から食器洗い機を愛用しておりました。食器の後片づけがめんどくさくなければ、料理するのも楽しいんじゃないかと思ったので。 ところが、初代食洗機は結婚してから調子がおかしくなって、あまり家電萌えしない奥さんにあっさりと廃棄されてしまい、そのくせ食器洗いは私の仕事、という不遇の時代が久しく続いておりました。 で、先日大型家電店を通りかかった際に、ちょうどその日に展示されたばかりという新製品を衝動買い。まさに運命の出会いというか、高値づかみというか・・・。 この食洗機、スイッチを押しても音がしないので壊れているのかと思いきや、「除菌ミスト」と称して、まず約30倍濃縮洗剤の霧が庫内に立ちこめてくるわけです。食事の終わった真っ暗なダイニングルームの中で、発光ダイオードの蒼い光に照らされて静かに霧が立ちこめていく様というのは、すばらしく
スターウォーズ Episode IIIを見てから、うちの奥様は「クリステンセン様〜」状態。 レオ様→ヨン様と来て、今回、めでたくヘイデン・クリステンセン様ファンと相成られました。 「IIではまだダサかったけど、IIIはいいわあ〜」だそうです。 今週(2005.7.4)号の日経ビジネス(別冊の方)にクリステンセンのインタビューが。 といっても、こちらはクレイトン・クリステンセン教授。 身長203cmとは存じませんでした。「アナキン」というよりは「チューバッカ系」かも、ですね。 曰く; 米国では人材の流動性が高く、優秀な人材が大企業だけでなくベンチャー企業にも行き渡る。それが米国のダイナミズムを生んでいる。しかし、日本はそうではない−。よく、そんなことが言われるでしょう。でも歴史を学んでください。米国の産業と経済が本格的に始動した1880年頃から1970年代まで、大多数の米国人は大企業で働いて
磯崎様、いつも楽しく拝見させていただいています。気になるエントリでしたので愚見で恐縮ですが投稿させて頂きます。※長文で失礼いたします。 ■磯崎さんの本旨 エントリーを私なりに整理・要約しますと、磯崎さんの本旨は下の通りかと。 −「大金持ちになっても大していいことがない」という社会構造が優秀な人の労働意欲・リ スク許容度を削ぎ、 −その結果として国家の経済力にマイナスインパクトを及ぼす。 これについて、物質的な側面とメンタル的な側面の両面について問題を挙げておられるかと思います。 ■物質的な側面 磯崎さんはこの点を「金持ち向け産業が未発達である→物質的なインセンティヴが働かない」という仮説を引き合いに出して語られていると思います。 しかしまず前提をひっくり返して恐縮ですが、本当に「金持ち向け産業は未発達」なのでしょうか? 私の知る限り、世間にはあまり知られていない超超高級品やサービスという
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