大分県豊後大野市の宅地や農地など計58か所で地割れが見つかり、市は21日、地滑りが起きる可能性があるとして、3世帯10人に避難勧告を出し、市道の一部を通行止めにした。 亀裂の幅が広がっている箇所もあり、県と市は22日に国土交通省の出先機関などと今後の対応を協議する。 県や市によると、地割れは豊後大野市 朝地 ( あさじ ) 町 綿田 ( わただ ) の田園地帯で確認された。半径150メートル内に点在し、長さは約1~20メートルで、幅は最大約30センチになるという。市が5か所で地割れを測定したところ、1時間で平均約1・5ミリずつ亀裂の幅が広がっていた。 県は「地下水が何らかの影響を及ぼしている可能性がある」とみており、建設コンサルタント会社に原因究明のための調査を依頼した。