JR東海は6月14日、東海道新幹線の新型車両「N700S」の一部に、線路などの地上設備を検査できる装置を搭載し、「ドクターイエロー」で行ってきた検査を代替すると発表した。2027年以降は、ドクターイエローによる検査をとりやめ、営業車による検査に移行する。 2026年度から28年度にかけて追加投入する17編成の一部に同機能を搭載。ドクターイエローにはなかった検査装置も備え、「営業車両でドクターイエローと同等以上のデータを高頻度で取得できる」としている。 ドクターイエローが担っていた床下のセンサーでの検査に加え、電車線設備の画像を解析して設備の異常を検知する機能や、画像や点群データから軌道材料の状態を詳細に把握できる機能などを搭載。係員が現地で行っている検査業務の一部も代替でき、保守作業を省力化できるという。 パンタグラフを監視する装置には画像解析機能を追加。パンタグラフへの飛来物付着などを検