荒井聰国家戦略相(64)の政治団体「荒井さとし政治活動後援会」(解散)が、2002年からの約7年間、東京都内の知人宅を「主たる事務所」として総務省に届け出ていた問題で、民主党は10日、同後援会の事務所経費を含む支出について、過去3年分の領収書を公開した。 この中には、少女漫画などのコミックや衣類などを購入した際のレシートなどが含まれていた。記者会見した細野豪志幹事長代理は「架空、違法な支出はない」と改めて強調したが、荒井氏は同日夕に報道陣の取材に応じ、「少し反省しなければ」などと述べた。 細野氏は会見で、同後援会が「主たる事務所」とした知人宅について、「連絡事務所」と重ねて主張した。 だが、政治団体の「主たる事務所」は本来、政治資金規正法で「政治活動の中心となる場所」とされる。公開された領収書の中には、荒井氏が07年3月に北海道知事選に出馬するため衆院議員を辞職後、09年8月の衆院選に当選