NHKニュースによると、原子力発電のコストが火力発電のコストを上回るとする新たな試算がまとまったそうだ。 この試算は廃炉が決定している原発を除くすべての原発が来年に再稼働し、それらが国の定めた原則である運転開始から40年を過ぎたら廃止するという条件の下、少なくとも11兆円あまりに上る福島第一原発の事故対策の費用を加えた。その結果、原子力発電のコストは1kWh当たり11.4円となり、3年前に政府の委員会が試算した液化天然ガスや石炭の火力発電のコストである1kWh当たり10円前後を上回ったそうだ。 原子力発電の経済性は、事故が起きるかどうかで、大きく異なってくるということになるのではないだろうか。