大量のデータを分析して特徴点を見いだし、何らかの識別を行う仕組み(識別器)を作り出す「機械学習」(ML)やそれを生かした人工知能(AI)技術。これらをうまく活用すれば、より良いセキュリティ対策を実現できるのではないか――そんなコンセプトで研究を進め、ML/AIを活用した不正検知システムを提供するスタートアップ企業、ChillStackを立ち上げた伊東道明氏に、企業のセキュリティ対策にAIが求められる背景や、MLとセキュリティの掛け合わせが秘める可能性について尋ねた。 機械学習とセキュリティ、掛け合わせの相性が良い理由 伊東氏は法政大学でML関連の研究室に所属しているが、入学当初からセキュリティに興味を持ち、CTF(Capture The Flag)や「セキュリティ・キャンプ」などの場に参加しながら技術を磨いてきた。「ずっとセキュリティ関連の勉強をやってきたが、3年生になる時、新しいことを学
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