大阪市の橋下徹市長の辞職に伴う出直し市長選(3月9日公示、23日投開票)に、同市北区の中川暢三(ちょうぞう)区長(58)が出馬を検討していることが分かった。中川氏は取材に「大阪市を改革する方法は大阪都構想だけではない。区長としての経験を生かしたいが、検討中だ」と話している。近く区長を辞職し、出馬を最終判断するという。出直し選は選挙戦になる公算が大きくなった。 橋下氏は都構想が事実上頓挫したことを受けて、辞職と出直し選への出馬を今月3日に表明した。これに対し主な野党4党は、「選挙に大義はない」として対立候補擁立を見送る方針を固めている。 中川氏は2005〜11年、兵庫県加西市長を務めた。初当選後、議会から2回の不信任決議を受けて失職し、07年の出直し選で再選を果たした経験がある。また、大阪市長選には03年に立候補して落選し、前回11年にも出馬を表明したが、取りやめた。その後、橋下氏肝煎り