朝日新聞による百田氏へのインタビュー記事を読むと、「日本通史」として出版した『日本国紀』に出典が明記されていないとの批判に対して、巻末の参考文献の有無に話をずらしていた。 「日本国紀」批判にどう答える 著者の百田尚樹氏に聞く:朝日新聞デジタル ――「日本国紀」には出典元の明記がないとの批判は、津原さんの他にも多くの人から出ています。 「参考文献を載せなかったと言われますね。でも日本の歴史の本は山のようにありますが、巻末に参考文献を載せている本はほとんどありません。」 参考にとどめず表現そのものまで引っぱったのに出典を明記しなかったから、『日本国紀』は剽窃と批判されている。そこで求められている対処は、参考文献の列挙ではなく、引用範囲と引用元の明示だろう。 しかし、現在は手元にないので記憶発言になるものの、百田氏の処女小説である『永遠の0』は、太平洋戦争をモチーフにしたフィクションとして当然の