Googleは米国時間8月15日、Motorola Mobilityを125億ドルで買収すると発表した。この買収により、Googleは増大する法的な対立勢力からAndroidおよびAndroidの開発パートナーを防るための特許を得ることができる。しかし一方で、Googleが今後開発パートナーの競争相手になってしまうのではと懸念する声もある。 ここでは、GoogleのMotorola Mobility買収に関する考察やGoogleを悩ませてきた特許問題について振り返る。
約9600億円で米モトローラ・モビリティを買収すると発表した米グーグル(関連記事)。同社のラリー・ペイジCEO、アンディ・ルービン モバイル部門上級副社長、米モトローラ・モビリティのサンジェイ・ジャCEOらが参加し、米国東部標準時の2011年8月15日8時30分から開始されたカンファレンスコールでは、「(特許訴訟から)Androidのエコシステムを守るため」という言葉が繰り返されるなど、背景に特許戦争があることが浮かび上がってきた。 Androidを巡っては、Androidのライセンスを受けて端末を製造している台湾HTCやモトローラ・モビリティなどが、ライバルとなる米アップルや米マイクロソフトから相次いで特許訴訟を起こされている(関連記事)。 さらに2011年7月には、経営破綻したカナダ ノーテルネットワークスの約6000の特許のオークションについてグーグルが入札したものの、“反グーグル連
知的財産権を専門とする米連邦巡回控訴裁判所は「遺伝子に特許を認めるべきではない」との以前の判決を覆し、個別の遺伝子の特許を認める判決を下したそうだ(The New York Times、Techdirt、本家/.)。 乳がんにかかるリスクを予測できる遺伝子の特許を申請していたMyriad Geneticsに対し、2010年に下級裁判所では「組み換えられていないDNAは自然の産物」との理由から特許対象として認めない判決が下されていた(/.J過去記事)。 しかしこの度の控訴判決では「個別の遺伝子は体内の染色体に含まれるDNAの化学的構造とは著しく異なり、個別の状態では自然の産物とは言えない」として、特許を認める判決が下されたとのこと。この判決に対し、人間の身体の一部、ひいては自然界の一部であるものに対して特許を申請することは倫理に反するといった声や、特許を元に遺伝子検査を独占することが検査料を
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
武蔵小杉のタワマンは羨ましいが…修繕積立金「高利回り運用」は本当にいいの?「ひとつ屋根の下」の運用リスク
特許の検索とか実際のドキュメントの入手は、製薬業界(特に研究や事業開発)では必須のスキルというかツールというか、とにかく避けて通れないものです。特許というのは国ごとに申請、認定されるもので、医薬に関わる重要なものは基本的に必ずUS、EU、日本には出願されます。通常は自国に最初に出願し、それから1年以内に日本だと優先権主張、アメリカだとnon-provisionalという形でPCT出願という複数国を一括した出願が行われて、さらにその後、翻訳を含め各国への国内移行という形になっていきます。 特許出願された内容は、取り下げとかせずに上記のプロセスを経ていくと、最初の出願からおよそ18ヵ月後に自動的にpublishされます。この時点で公開情報となります。PCT、US、EUといった出願の公開情報は、それらを検索できる数々のウェブサイトがあり、使い方も簡単で、あっという間にPDFファイルをダウンロード
(「上」から読む) 今年6月、食品世界最大手ネスレが米食品大手サラ・リーを訴えた。サラ・リーが、ネスレのコーヒーシステム「ネスプレッソ」で使える“非純正”カプセルを販売し、ネスレの特許を侵害しているというのが、その理由だ。 ネスプレッソは、コーヒーの粉を密封したカプセルを使ってエスプレッソを入れる、ネスレ独自のコーヒーシステムだ。最大出力19気圧のポンプを制御し、コーヒーのブレンドの種類に応じて11~15気圧をカプセルに加えてエスプレッソを抽出するという、同社が培ってきたコーヒー分野のイノベーションの粋を結集した商品である。 ネスレでネスプレッソや販売・マーケティングを担当するエグゼクティブ・バイスプレジデントのペトレア・ハイニケ氏は、「サラ・リーの特殊性は、彼らのカプセルがネスプレッソで使えてしまうこと。これまでも類似のカプセルはたくさん出てきたが、各社の専用マシンでしか使えなかった。ネ
今日のこちら(米国西海岸)でのもっぱらの話題は、Oracleの「Android訴訟(詳細)」だが、これに関しては、私も含めて「やはり来たか」と見ている専門家は多い。 そもそも、スマートフォン以前の携帯電話用のJavaがプラットフォームとして成功しなかった理由の一つは、J2MEが根っこのところで、NTTドコモ独自のDoJaとモトローラ主導のMIDPに分岐してしまったことにあるし、同じJ2ME間でも実装の差異が大きく "write once, run everywhere" が机上の空論になってしまったことにある。Sunがちゃんとリーダーシップを発揮できなかったためである。 その意味では、J2ME/MIDPとコンパチビリティがなく、Sunから正式にJavaをライセンスしていないAndroidはけしからん、というのは(今はOracleの一部になった)Sunから見れば当然のこと。 「J2MEの時に
米国で、オラクルがグーグルを著作権侵害で提訴した、というニュースが流れています。なぜオラクルはグーグルを訴えたのか、その裏にどのような思惑が隠れているのでしょうか? その解説をPublickeyのゲストブロガーとして、ITジャーナリストの星暁雄さんに書いてもらいました。また、記事の要所には星さん自身のブログへのリンクがありますので、興味がある方は参照してみてください。 AndroidがJavaの特許と著作権を侵害している? 2010年8月12日、OracleはGoogleを訴えた(関連記事)。Oracleの主張は「AndroidがJavaプラットフォームに関する特許と著作権を侵害している」というものだ。 一方Googleは翌8月13日に「訴訟には根拠がなく、Googleとオープンソース・コミュニティへの攻撃である」との声明を一部メディアを通して発表した(関連記事)。今後両社は全面対決するこ
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Olga Kharif (Bloomberg Businessweek記者、オレゴン州ポートランド) 米国時間2010年5月12日更新 「Smartphones Are the Latest Patent Battleground」 携帯電話市場で特許戦争が激化している。この結果、携帯電話メーカーが負担する製造原価や、携帯通信会社や消費者が負担する端末価格が値上がりする恐れがある。 今年に入り、スマートフォン(多機能携帯電話)の先進メーカーである米電子機器大手アップル(AAPL)と台湾の携帯電話機大手HTC(宏達国際電子、2498:TT)が激しい特許戦争を繰り広げている。アップルとHTCは、今年に入ってからの訴訟だけで既に2007年の特許訴訟
サービス終了のお知らせ SankeiBizは、2022年12月26日をもちましてサービスを終了させていただきました。長らくのご愛読、誠にありがとうございました。 産経デジタルがお送りする経済ニュースは「iza! 経済ニュース」でお楽しみください。 このページは5秒後に「iza!経済ニュース」(https://www.iza.ne.jp/economy/)に転送されます。 ページが切り替わらない場合は以下のボタンから「iza! 経済ニュース」へ移動をお願いします。 iza! 経済ニュースへ
2カ月ほど前に特許侵害でAppleに提訴された台湾の携帯端末メーカーのHTCが、今度は逆にAppleを特許侵害で提訴した。 HTCは米国時間5月12日、同社のモバイル技術に関係する特許5件を侵害しているとしてAppleを訴え、Appleの「iPad」「iPod」および「iPhone」の輸入と販売を禁止するよう、米国際貿易委員会(ITC)に申し立てを行った。 HTCの訴状(こちらのリンクより閲覧可能)では、携帯電話の電話帳およびモバイル機器の消費電力管理の実装で用いられる、ハードウェアとソフトウェア一般に関係する特許5件をAppleが侵害していると訴えている。5件のうち少なくとも1件は、ITCへ訴状が提出された前日の11日に認められたばかりである点は注目に値する。 HTCの北米担当バイスプレジデントであるJason Mackenzie氏はプレスリリースで「2002年に『Windows Mob
既報の通り、米Appleが台湾のHTCを20件の特許侵害でデラウェア州米連邦地区裁判所に提訴した。その内容を確認すると「なぜHTCなのか?」という疑問が持ち上がる。こうした声に対して、All Things DigitalのJohn Paczkowski氏など複数のアナリストや専門家が、訴訟の本当の狙いはHTCではなく、ライバルのスマートフォン・ベンダー全体への牽制であると指摘している。 GoogleのAndroid携帯「Nexus One」ベンダーであるHTC。同社は、Windows Mobileを含むモバイルプラットフォームを幅広く採用している まずAppleが侵害を主張している特許を見ていこう。4件はタッチ・ユーザーインタフェース(UI)に関する特許だ。 7,657,849 : ジェスチャーを使ったデバイスのアンロック 7,479,949 : タッチスクリーン・デバイスがマルチタッチに
米Appleは米国時間2010年3月2日、同社の携帯電話端末「iPhone」の技術に関する特許が台湾HTCに侵害されたとして、米国際貿易委員会(ITC)と米デラウェア州連邦地方裁判所に提訴したと発表した。 HTCは、米GoogleのAndroid端末「Nexus One」の製造などで知られる携帯電話メーカー。Appleは問題としている特許の詳細について発表資料で明らかにしていないが、iPhoneのユーザー・インタフェース、基本アーキテクチャ、ハードウエアに関する20の特許が侵害されたと主張している。 AppleのSteve Jobs最高経営責任者(CEO)は、「競合企業が特許を盗用するのを黙って見ているか、何か行動を起こすか、いずれの道も選択できるが、我々は後者を選んだ。企業は独自技術を開発すべきで、競合企業の技術を盗むべきではない」とコメントしている。 米Associated Press
製薬に関わる人間として以下の番組を視聴した。 新薬が生まれない~追跡!A to Z~ それほど創薬の現場を知らない人が見てもわかりやすい内容だったのではないかと思う。コメンテーターとして出演していた東大の先生が時々言葉に詰まるのが印象的だった。本音を言うわけにはいかない,そんなところだろう。 2010年問題に関してはこれまでも多くの記事等で取り上げられてきた。今年から大手メーカーの主力商品が次々と特許切れとなる。その結果,これらのメーカーでは収入の激減が予想されており,「新薬の開発がままならなくなるのではないか」という懸念がもたれている。 先日モルガンスタンレーだかゴールドマンサックスだかのアナリストが「メガファーマは研究開発部門を持つべきではない」という報告を出し話題となった。研究開発はあまりにもリスクが高いため,臨床開発に注力すべきではないかといったところだろうか。実際,多くのメガファ
挑戦したい社会課題を見る 未来に向けて挑戦したい社会課題(Issue)をastamuse独自の切り口でまとめ、技術やベンチャー企業等の関連情報と共に公開しています。 分野別動向を見る 約38万を超える分野情報を公開しています。事業推進に欠かせない、主力企業や技術力のランキング、共同研究や競合情報、参入撤退の情報を掲載しています。 キーワードを見る 収録件数480万件に及ぶ、あらゆる技術や素材、発明に関する専門用語や単語を収録しています。意味や用法を知るだけでなく、活用できる市場や分野の情報も得られます。 法人情報を見る 約30万を超える法人・企業のデータを、保有する技術情報を切り口に注力している分野、提携・競合の関係、関連する人物など目的に合った法人情報を見つけることができます。 技術情報を見る astamuseでは、約1,100万件の技術情報を閲覧することができます。分野別の技術情報・最
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く