Identification of a dopamine pathway that regulates sleep and arousal in Drosophila. Taro Ueno, Jun Tomita, Hiromu Tanimoto, Keita Endo, Kei Ito, Shoen Kume, Kazuhiko Kume Nature Neuroscience, 15, 1516-1523 (2012) 要 約 睡眠は昆虫から哺乳類にまで広く観察される生理現象であり,その分子機構も系統学的に保存されていることが報告されている.モノアミンであるドーパミンには覚醒作用があるが,ドーパミンは記憶の形成や注意などほかの機能も担っており,これら異なる生理機能がどのように制御されているのかはこれまで不明であった.筆者らは,モデル生物としてショウジョウバエを用いて,睡眠と覚醒を制御す