昨日に続き問題としたいのは「意志力」です。『意志力の科学』の中で著者は明らかに「自制心」と「意志力」をほぼ同義で使っています。日本語に直すなら、という条件はつくもののこの本の中の「意志力」とは、何かをガマンするニュアンスが強いのです。 何かをガマンするというのは、単なる「推進する力」とは違います。マーク・トゥエインが、「単なる推進する力」だろうと「自制心」だろうと根本的には同じことだというようなことを『人間とは何か』の中で言いたげでしたが、両者は明らかに違うという気がします。 人間とは何か (岩波文庫) マーク トウェイン Mark Twain岩波書店 1973-06-18 売り上げランキング : 135563 Amazonで詳しく見る by G-Tools 何かをガマンするとき、つまり自制心を用いるとき、私は自己分裂を意識します。もっと寝たいのにガマンして起きる。もっと食べたいのにガマ