遺伝子を効率よく改変するゲノム編集という技術を使い、ブタの筋肉を増やすことに成功したと、明治大や広島大などの研究チームが米専門誌で発表した。 ゲノム編集は食肉や作物の品質を改良する新技術として注目を集めているが、安全性の検証や規制についての議論が今後、必要になりそうだ。 研究チームは、ブタの皮膚細胞の核をゲノム編集で操作し、筋肉の成長を抑える遺伝子「ミオスタチン」を働かないようにした。この核をブタの卵子に移植し、2匹のブタの子宮に入れた。 子ブタは4匹生まれ、このうち1匹のブタの筋肉を生後約1か月で調べたところ、筋肉の細胞の数が約2倍に増え、食肉となる部分の筋肉の重さが同時期の通常のブタに比べて1・4~1・7倍になった。ほかの3匹は生後まもなく死んだが、核を移植する時の操作が原因で、ゲノム編集の影響ではないという。 今回研究を行った明治大の長嶋比呂志教授(発生工学)は「食料問題の解決に貢献
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