私の仕事は原稿を書くことなので、日々、キーボードを打ち続けている。この「日本の元気」は連載開始から約6年3カ月になるが、連載第1回から今回まで何回キーをたたいたのか計算してみたところ150万回前後になるようだ。 愛用しているキーボードはPFUの「Happy Hacking Keyboard(HHKB)」だ。HHKBはおそらく年間400万回は私にたたかれ続けているが、タイピング感が秀逸であることとともに、一般のキーボードの約6割というデスク上で出しゃばらない小型サイズであることも、これ以外のキーボードを絶対に使わない理由だ。 Mac版のHHKBが出たのは1997年11月だったが、心地よく疲れないタイピング感も素晴らしく、今日までの26年間、何度か新調しながら使い続けてきた。これほど愛し続けた道具はない。 2017年10月14日、東京・秋葉原でそのHHKBの集いがあり、顔を出した。HHKBの基