交通事故の死者数が14年連続で全国ワーストの愛知県。夏の交通安全県民運動(20日まで)が始まったが、死者数97人(12日現在)は全国最多で推移している。一方、交通事故を減らそうと、県警は持ち運び可能な「新型速度違反取り締まり装置」を今春に導入した。従来は難しかった狭い生活道路でも、スピード違反の取り締まりが可能になり、すでに効果も出始めているという。 装置の名称は「可搬式速度違反自動取り締まり装置」。本体は奥行き50センチ、幅26センチ、高さ50センチの箱形で、三脚のようなスタンドに設置する。レーザーで速度違反を感知し、内蔵されているカメラとストロボで車を撮影する。速度違反自動監視装置(オービス)の小型版だ。 県警は4月から新型装置2台を生活道路を中心に運用し始めた。従来の持ち運び式と違い、新たに撮影機能がつき、後から車を特定して取り締まることができる。その場で違反車を誘導する必要がなくな