京都市は18日までに、市が管理する歩道橋のうち、通学路になっている箇所などを除いて原則撤去する方針を固めた。18基を撤去対象とし、本年度は3基程度の解体を予定する。市建設局は「景観保全や歩行者優先のまちづくりを進めるため」としているが、住民からは横断歩道の安全対策を求める声も上がっている。 市が管理する歩道橋は、国道、府道、市道に40基ある。8割以上が1960年代から70年代に造られた。2年前の市調査で数年以内に補修が必要な歩道橋が38基にのぼるなど老朽化が進み、地元住民から「街並みの景観を阻害している」との苦情も寄せられている。 市は2002年以降、利用者の少ない5基を撤去したが、目立った反発はなかった。市は「車の通行のために歩行者に苦労をかける歩道橋は、『歩くまち』を目指す京都とは方向性が違う」(土木管理課)とし、駅や商業施設に接続する7基と通学路となっている15基を除く18基を原