取材・構成: 生湯葉シホ 編集: ピース株式会社 代表作に『東京都北区赤羽』を持ち、実際に長らく赤羽で暮らしてきた漫画家の清野とおるさん。「これからもずっと赤羽に住み続けたい」と語る清野さんですが、いつか万が一赤羽で暮らせなくなってしまったときのために、“予備の街”、通称「スペアタウン」をつくっておこうと考えるようになったのだとか。 そんな清野さんの「スペアタウン探し」の様子が描かれた最新作が、『スペアタウン 〜つくろう自分だけの予備の街〜』です。清野さんは普段、どんな視点で街を歩き回り、人知れず街との縁を深めているのでしょうか? そのヒントを伺いました。 「昔の赤羽ってこうだったよな」と、他の街で思うことが増えてきた ―― 赤羽を愛する清野さんが『スペアタウン~つくろう自分だけの予備の街~』を描こうと思われたのは、どのような経緯だったのでしょうか? 清野とおるさん(以下、清野):『スペア