発見から1世紀がたつペルーのマチュピチュ遺跡=平山写す 南米ペルーが、インカ時代のマチュピチュ遺跡から1世紀前に米国のエール大学の調査団が持ち去った考古遺物の返還を求めている。大学側は「既に時効で、返す必要はない」などと反論、応じる姿勢を見せていない。 マチュピチュ遺跡は、米国エール大学の考古学教授だったハイラム・ビンガム氏が1911年7月24日、「偶然に発見」したとされる。その後、著書「インカの失われた都市」がベストセラーになり、世界に知られるようになった。来年7月には、「発見」から100周年を迎える。 ビンガム氏を団長とするエール大学の調査団は、1911年から15年にかけて、陶器や土器、人骨、銅や金の装飾品、植物など出土した遺物を研究するためとして米国に持ち去った。 ペルー政府は2008年12月、米国ワシントンDCの裁判所に「ペルーにとって文化的、歴史的に重要なものである」と、