【ニューヨーク時事】18日付の米紙ニューヨーク・タイムズは、オバマ政権が人間の脳の機能の全容解明に向け、政府と民間による10年がかりの共同研究プロジェクトを計画していると伝えた。人の全遺伝情報(ヒトゲノム)を解読した国際プロジェクトに並ぶ包括的な研究となる見通しで、計画は3月にも発表される。 プロジェクトは「脳活動マップ」計画と銘打たれ、膨大な数の脳神経の機能を探り、人の認知や行動、感情に関するより深い知見を得ることを目指す。パーキンソン病やアルツハイマー病の解明のほか、さまざまな精神疾患で新たな治療法の発見が期待されるほか、人工知能の開発促進に道を開く可能性がある。