ファブレス(fabless)とは、その名の通りfab(fabrication facility、つまり「工場」)を持たない会社のこと[1]。工場を所有せずに製造業としての活動を行う企業を指す造語およびビジネスモデルである。 具体的には、製品の企画、設計、開発は行うが、製品製造のための自社工場は所有せず、製造自体はEMSに全てか大半を委託し[1]、製品はOEM供給を受ける形で調達し、自社ブランドの製品として販売する。ファブレスの形態でも自社工場を所有しているメーカーは存在するが、この場合は修理工場としての機能(アフターサービス)に特化していたり、製造機能を持っていたとしてもEMSに委託しにくい特殊な少量受注生産品など、極小規模な生産機能に限定される。 ファブレス業態の企業は、現在ではコンピュータ、食品、玩具(ホビー)などさまざまな業種で見られるようになっている。 ファブレスが主流となっている