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ブックマーク / book.asahi.com (7)

  • 【レビュー・書評】瞬間を生きる哲学―〈今ここ〉に佇(たたず)む技法 [著]古東哲明 - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    瞬間を生きる哲学―〈今ここ〉に佇(たたず)む技法 [著]古東哲明[評者]横尾忠則(美術家)[掲載]2011年5月29日著者:古東 哲明  出版社:筑摩書房 価格:¥ 1,680 ■時間を超える生、芸術創造もまた 1960年代のヒッピームーブメントはすでに終息を迎えていたがバークレイにはまだその遺産の残り火がチカチカしていた70年代の初頭に、カリフォルニア大学内を仕事場に1カ月余りこの地に滞在したことがあった。その時会った一人の老ヒッピーのTシャツの胸に“BE HERE NOW”と書いてあった。 “BE HERE NOW”(今ここに)という言葉はニューエイジ・ムーブメントのリーダーの一人ラム・ダスが書いたの題名であることはすぐわかった。この言葉に出会った瞬間、人生の叡智(えいち)を探る根原理を「これだ」と能的に直感して以来〈今ここに〉を生きるための処世態度としてきた。 「今ここに」はブ

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    HODGE 2011/06/02
    "本書は「いまこの瞬間のなかにすべて《人生の意味、美も生命も愛も永遠も、なんなら神さえも》」存在することを明らかにしようとする。"
  • asahi.com(朝日新聞社):建築家・磯崎新さん〈2〉 スタンダール症候群(シンドローム)とは… - on reading 本を開けば - BOOK

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    HODGE 2011/01/27
    ブランカッチ礼拝堂やウフィッツィ美術館で、倒れる人がある。この人たちは、みずからの文化的根源をかい間みてしまったためにおこる衝撃を受けたと診断された
  • 【レビュー・書評】20世紀を語る音楽(1・2) [著]アレックス・ロス - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    20世紀を語る音楽(1・2) [著]アレックス・ロス[評者]奥泉光(作家・近畿大学教授)[掲載]2010年12月12日著者:アレックス・ロス  出版社:みすず書房 価格:¥ 4,200 ■時代の熱と鼓動伝える壮大な物語 いわゆる西洋クラシック音楽の世界で「現代音楽」というと、調性から脱した新ウィーン楽派以降の音楽をなんとなくそう呼んできたわけだが、しかし、それは百年も前の話なのであって、いくらなんでも「現代」ではないだろう。一方で新ウィーン楽派と同時代ないしそれ以降も調性のある音楽は書かれ続け、では、それらは「現代音楽」ではないのかといわれると、違うともいいにくい。こうした曖昧(あいまい)さの原因は、二十世紀音楽の概念が全く明確でなかったからである。その意味で、西欧の二十世紀音楽の姿を、トータルな形で、明瞭な輪郭とともに描き出した書は、まずは画期的といってよいだろう。 二十世紀音楽を語る

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    HODGE 2010/12/27
    "一例のみあげるなら、ブリテンの事蹟に割かれた章などはきわめて興味深い"
  • 【レビュー・書評】古代ローマ人の24時間―よみがえる帝都ローマの民衆生活 [著]アルベルト・アンジェラ - 書評 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)

    古代ローマ人の24時間―よみがえる帝都ローマの民衆生活 [著]アルベルト・アンジェラ[掲載]2010年10月10日[評者]柄谷行人(評論家)■一日を再現、積年の疑問解けた 書は、古代ローマ最盛期の社会を、一人の人物(語り手)の一日の経験として描くものだ。もちろん、フィクションであるが、細部に関しては最新の史料にもとづいている。私は古代ローマの政治や経済について多少勉強したが、具体的な姿はわからなかった。せいぜい小説映画から得たイメージしかない。また、それに関して疑問に思っていたことがたくさんある。たとえば、なぜ彼らはいつも公衆浴場にいるのか、誰が奴隷かどうしてわかるのか、というような。 ローマは最盛期に人口150万人といわれるが、狭い土地にどうしてそんなに人が住めたのか? 高層の集合住宅が林立したのである。そのために投機的で悪質な開発業者が横行した。家賃が払えないと野宿者になる。その意

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    HODGE 2010/10/18
    古代ローマ人がいつも公衆浴場にいる理由 →
  • asahi.com:ハンナ・アーレントは終わらない - ひと・流行・話題 - BOOK

    ハンナ・アーレントは終わらない 2007年12月24日 哀れみが同情の逸脱形だとすれば、連帯は同情や哀れみとは別ものである。(中略)抑圧され搾取されている人たちと同じ利害を持った共同社会を慎重に、そしていわば情熱抜きでつくる(中略)。人びとの「愛」よりもむしろ「観念」――偉大さ、名誉、尊厳――にかかわっている(中略)。哀れみは、残酷さそのものよりも残酷になる(中略)。感傷の際限のなさが限りのない暴力の奔流の解放を助けた。(『革命について』から) 1960年代半ば、シカゴ大学で。学生運動には一定の理解を示した=みすず書房提供 ◇ ■半世紀前から「ウェブ」提唱 「ウェブ」。人間の言論と活動によって結ばれた人間関係の網の目を、半世紀も前に、ハンナ・アーレントが『人間の条件』でそう呼んだと知ったとき、作家の平野啓一郎さん(32)は驚いたという。 ウェブサイトはインターネット上に自在な空間を立ち上げ

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    HODGE 2008/01/01
    「民衆の貧困より政治理念に重きをおく志向、大衆民主主義への批判が、エリート主義ともいわれた。ネオコンのルーツとの指摘もある。」
  • asahi.com: 五つの資本主義 [著]ブルーノ・アマーブル - 書評 - BOOK

    なんでも市場化することを「改革」とみなし、制度や慣行・規制などの「構造」を、基調としては解体していく構造改革は、世界の潮流となっている。規制を緩和し解雇を容易にして、金融は銀行から株主中心へと移行させ、公的部門でも緊縮財政や民営化が推進されている。国際通貨基金や世界銀行が経済破綻(はたん)した国々に融資と引き換えに課したからだが、日では長期不況への手詰まりから自発的に採択、大陸欧州(とくに独仏)でも受け入れへの圧力が強まっている。 けれども制度が市場を縛る足かせでしかないとは、断言できない。日や大陸欧州では、ながらく制度が市場を支え、成長を実現してきた。それゆえ両地域では制度重視の経済研究が進んだ。青木昌彦の「比較制度分析」は、オン・ザ・ジョブ・トレーニングやカンバン方式といった制度を市場取引という「ゲームのルール」とみなし、企業間関係から金融、官僚制に至る組織が相互補完にある状態を分

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    HODGE 2006/01/18
    レギュラシオン学派
  • asahi.com: マルチチュード―〈帝国〉時代の戦争と民主主義 上・下 [著]アントニオ・ネグリ、マイケル・ハート - 書評 -

    書は『〈帝国〉』(二〇〇〇年原書刊)の続編として書かれている。『〈帝国〉』では、ネグリとハートは、アメリカ合衆国が湾岸戦争において国連の合意の下に行動したことから見て、帝国主義とは異なる、いわば古代ローマ帝国に似た「帝国」が形成された、と考えた。しかし、〇一年九月一一日以後におこった事態は、それとはほど遠かった。世界は「帝国」どころか、公然と帝国主義の時代になった。おまけに、それをもたらす引き金を引いたのが、「マルチチュード(多衆)」的反乱の一つであるともいえるイスラム原理主義者であった。書で、著者はそのような点を修正しつつ、現状を分析し、新たに積極的な展望を見いだそうとしている。 しかし、著者がいう「帝国」は、もともと経験的な概念ではなかった。それは国家というよりも、世界的な資のネットワークそのものなのである。それに対抗するものとしての「マルチチュード」も経験的概念ではない。それは

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    HODGE 2005/12/20
    柄谷行人『マルチチュード』批評
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