(2013年1月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 1月22日の総選挙で再選がほぼ確実視されているベンヤミン・ネタニヤフ首相〔AFPBB News〕 今が平時で、これが普通の国であれば、ベンヤミン・ネタニヤフ氏は大物政治家なのだろう。首相としての在職期間は既にイスラエル史上2番目の長さに及んでいる。来週行われる総選挙でも勝利を収め、政権は通算で3期目に突入する公算が大きい。 イスラエルがハイテク国家の代名詞になった経済再生も取り仕切っている。世界経済が混乱に陥っているこの時期にも、イスラエルは力強い経済成長を遂げている。 在任中の多くの功績 2000年代の初頭には年平均で100人を超えるイスラエル人が自爆テロで命を落としていたが、第2次ネタニヤフ政権時代(2009~2012年)には1人の犠牲者も出ていない。イスラエルは大規模な武力衝突も回避している。先日のガザ地区の爆撃は(イスラエル