レバノン・ベイルート(Beirut)中心街で、暗殺されたラフィク・ハリリ(Rafiq Hariri)元首相の墓の前で、息子のサード・ハリリ(Saad Hariri)暫定首相への支持を表明する支援者ら(2011年1月24日撮影)。(c)AFP/JOSEPH EID 【1月25日 AFP】イスラム教シーア(Shiite)派組織ヒズボラ(Hezbollah)の閣僚一斉辞職で連立政権が崩壊したレバノンでは24日、サード・ハリリ(Saad Hariri)暫定首相率いる与党・未来運動(Future Movement)から、ヒズボラがクーデターを起こして自らの推す候補を新首相にしようとしていると非難する発言が相次いだ。また、イスラム教スンニ(Sunni)派住民の多い地域では抗議デモが行われた。 スンニ派が多数を占める地域では、スンニ派の間で支持が強いハリリ氏に代わって富豪のナジブ・ミカティ(Najib
地中海に沈む鮮やかな夕陽を眺めながら、ベイルートの海辺のカフェでこの原稿を書いている。年明け早々から国際会議開催のためにこの地を訪れているのだが、昨年秋ごろから懸念されていた宗派間対立もなく、無事会議を終えたところだ。 レバノンは不思議な国である。キリスト教徒、イスラーム教のスンナ派とシーア派、ドゥルーズ教徒と、歴史的に複数の宗派が存在し、70年代以降15年に渡り激しい内戦を繰り広げながら、各派がそれぞれの文化的、歴史的特徴を保って共存している。教会から鐘が鳴りわたる傍らで、モスクからは礼拝を呼びかけるアザーンが響く首都ベイルートは、内戦の傷跡を残しつつも、洗練され活気に満ちた街並みとして復活している。 そのレバノンで、このところ「宗派対立再燃か」と懸念されたのは、2005年のハリーリ首相暗殺事件に関する法廷が年末に開廷されるものと予定されていたからだ。誰が犯人か、どういう組織が背後にいる
サミュエル・マオズ監督 - Photo-Nobuhiro Hosoki 去年の第66回ヴェネチア国際映画祭で、最高賞である金獅子賞を獲得したイスラエル映画『レバノン / Lebanon』(原題)のサミュエル・マオズ監督が、実体験をベースにした映画制作について語ってくれた。 本作は、1982年にレバノン内戦に赴いたイスラエル軍の4人の若い兵士たちの壮絶な体験を描いた作品で、マオズ監督の実体験を基にしている。自身が体験した戦争についてマオズ監督は、「戦争に行く前に、兵士として銃の装填や体を鍛えることはできるが、本当に必要なのは生き残るための本能だけであることをすぐに学ばせられたよ。戦争という特殊状況下では、普段の生活の中でしているような理論的な考えはまったく役に立たないんだ」とつらい従軍体験を明かした。 作中のストーリーはほぼ、監督が体験したとおり、戦車内で繰り広げられる。マオズ監督は「兵士た
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