田島進のエコブログ「CO2-150億トンの旅」は,炭酸ガス排出量削減に貢献する新しい技術や取り組みを紹介しながら,読者であるエンジニアの皆さんとこれからの環境技術について議論する場を作って行けたら,という狙いでスタートしました。 150億トンは大変 今の先進諸国のコンセンサスは,2050年までにCO2の排出量を約半分に減らして,それ以降の大気中のCO2濃度の上昇を抑えようというものです。人間が毎年排出しているCO2は約260~270億トンだそうで,森林や海洋の持つCO2吸収能力を約150億トンも超えているとのことです。 この結果,毎年,大気中のCO2濃度は増加し,産業革命前の280ppmが現在は380ppmまで上昇し,最近は毎年2ppmほど増加が続いています。この大気中のCO2濃度が地球の平均気温と連動している,というのが現在の地球温暖化説の根拠です。また,一度,大気中に放出されたCO2は