富士フイルム富山化学株式会社(本社:東京都中央区/社長:佐藤 充宏)は、抗インフルエンザウイルス薬「アビガン®錠」(一般名:ファビピラビル)(以下、「アビガン」)について、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)を対象とした開発の中止をお知らせいたします。 富士フイルム富山化学は、2021年に、ワクチン非接種のCOVID-19患者に対する「アビガン」の重症化抑制効果の確認を目的に、目標症例数316例とした国内臨床第Ⅲ相試験を開始しました。しかし、ワクチン接種率の向上や従来株と比べて重症化率が低いオミクロン株の流行などの環境変化を踏まえ、2022年3月に84例で被験者の組入れを終了していました。 その後、84例で得られたデータの解析では、有意な結果が得られていないことを確認し、今後の対応を検討する中で、今般、「アビガン」のCOVID-19を対象とした開発を中止し、COVID-19に