歌舞伎役者の片岡愛之助さん。生まれは、歌舞伎と無縁の町工場。自然体の中にあるのは、ど根性でした。客席を埋めるため、歩く広告塔になる覚悟です。 ――昨年、ドラマ「半沢直樹」で、オネエ系の金融庁検査官を演じました。主人公の天敵として強烈でした。 「いっしょに仕事をさせていただいたことがある監督さんから『ドラマを撮るんですが、出演していただけませんか』と電話をいただきました。どんなお役なのか聞くと、言いにくそうに『実は、オネエの役なんです』というのです」 「ボクも40歳を過ぎていますので、挑戦することにしました。なぜ歌舞伎役者であるボクを使いたいと思われたのか、意味を考えました。意味がなければ、ほかの俳優さんやタレントさんを使えばいいのですから。もちろん、歌舞伎のように見得(みえ)を切るわけにはいきません。監督やプロデューサーと話し合い、きわどくてインパクトのある演技にしよう、ということになり、
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