東大合格者数は30年連続で日本一を誇る東京都荒川区西日暮里にある開成高校。 偏差値77の球児たちと聞けば、野球よりも、受験勉強に集中した高校生活を送っている印象もあるが、実はここ開成の硬式野球部は強い。 05年に東東京大会ベスト16。07年にも4回戦へ進出。公式戦でも勝ち進み、さらに東大合格者も多く輩出する開成野球部とは、一体どんな練習をしているのだろう?まずは開成野球部の現状から紹介していこう。 開成野球部の改革を始めたのは、99年に監督に就任した青木秀憲である。青木監督もまた東大出身であり、大学時代は硬式野球部に所属していた。 「負けず嫌いなんですよね、僕自身が。だけど、大学時代、(東京六大学リーグで)中々勝てなかった。東大では、(守備・打撃・走塁も)どの練習も毎日しましたが、どのレベルも他のチームに通用しなかった。その中でも、互角に戦えると感じたのはバッティングでした」 青木監督は、