世界の複雑さと向き合うための、シンプルな方法。『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』著者・片岡大右氏インタビュー 2021年夏に起こった、ミュージシャン・小山田圭吾氏の「いじめ」に関する炎上騒動。日本中が大騒ぎしたこの事件を、デヴィッド・グレーバーの翻訳でも知られる批評家の片岡大右氏が「インフォデミック」という観点から論じた『小山田圭吾の「いじめ」はいかにつくられたか』が集英社新書から発売され、売り上げランキングでも上位に付けるなど話題になっている。 この度本サイトは、著者の片岡氏に単独インタビューを敢行。副題で「現代の病」と銘打れた「インフォデミック」の実態と、SNS時代に自分を見失わないための知恵を伺った。 片岡大右 (かたおか だいすけ):1974年生まれ。批評家。専門は社会思想史・フランス文学。 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。単著に『隠遁者,野生人,蛮人――