1981年以来、日本人の死因のトップは「がん」。一生のうちに男性では2人に1人、女性では3人に1人の割合でがんにかかっており、今や「国民病」とも言える病だ。 子宮頸がんは、現時点で、唯一、ワクチンによる予防が可能で、子宮がん検診と組み合わせることでほぼ100%根絶することができるがんだ。そのゴールが見えているのに、なぜか、まっすぐにゴールを目指せない日本。そして、そこには、子宮頸がんに限らず、日本の医療の問題が見えてくる。 「子宮頸がん征圧をめざす専門家会議」の実行委員として、ワクチンの普及活動に取り組む自治医科大学の鈴木光明教授は、「参院選では与野党の主要政党が共通して子宮頸がんの対策の充実をマニフェストに掲げた。2011年度予算に盛り込めるかどうか、各党の本気度、日本の本気度が問われている」と言う。 主要政党が軒並み子宮頸がん対策盛り込む
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