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ブックマーク / jbpress.ismedia.jp (40)

  • 『アクト・オブ・キリング』が呼び覚ます殺戮の記憶 できのいい映画と小説はシミュレーションの絶好の材料 | JBpress (ジェイビープレス)

    メガワティ元大統領はスカルノ元大統領の娘だし、今回第2党となったゴルカル党もスハルト元大統領系の政党だから、世界第4の人口と最大のムスリム人口を擁する大国は、その伝統「KKN」(汚職、癒着、縁故主義の頭文字をとったもの)とともに、今も2巨頭の影の中にいるようだ。 先週末から劇場公開中の『アクト・オブ・キリング』(2012)は、そんなスカルノからスハルトへと実権が移りつつある頃のインドネシアで起きた「虐殺」で、実行部隊となった民兵「英雄」の「アクト・オブ・キリング」を追ったドキュメンタリー映画。 ここで言う「アクト」とは「行為」であり「演技」でもある。「アクト・オブ・キリング」を実行した人自らカメラの前でその「行為」を再び「演技」するのである。 フィクション、ノンフィクションの枠を超え、2013年のベスト映画に選出する評論家やメディアも少なくない異色作である。 とはいえ、今一つピンと来ない

    『アクト・オブ・キリング』が呼び覚ます殺戮の記憶 できのいい映画と小説はシミュレーションの絶好の材料 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「人からコンクリートへ」先祖返りする自民党 八方美人の政治に未来はない | JBpress (ジェイビープレス)

    自民党は6月4日、「国土強靱化基法案」を国会に提出した。これは今後3年間を「国土強靭化集中期間」として防災設備に15兆円を集中投資し、10年間で200兆円の国債を発行して公共事業を行うという計画である。 さいわい野党が出しても今国会で通る可能性はないが、遠からず自民党が政権に復帰することを考えると笑ってすませるわけにはいかない。 古い自民党に回帰するバラマキ法案 「国土強靱化」とは聞き慣れないことばだが、自民党のホームページにある法案の概要によれば、その基理念は「経済等における過度の効率性の追求の結果としての一極集中、国土の脆弱性の是正」による「戦後の国土政策・経済政策の総合的検証の結果に基づく多極分散型の国土の形成」だそうである。 田中角栄の「列島改造論」以来の、都市から地方に再分配する「土建国家」の復活だ。その具体策も、最初の方は「大規模災害発生時の円滑・迅速な避難・救援の確保」な

    「人からコンクリートへ」先祖返りする自民党 八方美人の政治に未来はない | JBpress (ジェイビープレス)
    Hi-kari
    Hi-kari 2012/06/07
    批判は分かった。では、その「不況」を打開する具体案は何かを示すべき。読み手が納得できる打開策を示して記事を終えるのが、経済学者のすべきことでは。
  • 携帯電話とネットが変えた人間の生き方 ニュースから老人の暇つぶしへ、テレビの役割も一変 | JBpress (ジェイビープレス)

    これまでアナログ波の電波塔として役割を果たしてきた東京タワーは、災害時の予備電波塔になるとのことだが、取り壊しという選択肢もあるようで、今後についてはいまだ微妙な状況にある。 昭和33(1958)年の東京を舞台に、その東京タワーが333メートルの高さまで延びていく姿と並行して物語が進行していく『ALWAYS 三丁目の夕日』(2005)には、テレビを三種の神器の1つとして有難く使っていた頃の庶民の姿がある。 テレビは、ニュースをはじめとした重要な情報源であり、スポーツや映画を楽しむ道具として誰もが認めていた時代の話である。 それから50年余りたった今、テレビはアナログからデジタルへと変わった。そして、テレビそのものの立場も変転の時を迎えている。 ニュースなどの情報ソースや即時性といった面では既にインターネットにその地位を奪われ、番組ソフト提供という意味でも、DVDやネットからのダウンロードと

    携帯電話とネットが変えた人間の生き方 ニュースから老人の暇つぶしへ、テレビの役割も一変 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 企業はソーシャルメディアの本質を理解していない 対談: 「共感の時代」のメディアとマーケティング(上) | JBpress (ジェイビープレス)

    東日大震災の後、新聞やテレビの取材が大規模な避難所に偏る中で、被災者がツイッターを通じて発信した情報で小さな避難所に支援物資が集まった。また、親族や友人の安否を確認するための避難者名簿共有サービスがツイッターやフェースブックを介して広がるなど、「ソーシャルメディア」がライフラインの一端を担った。 かつてはマスメディアが一方的に流す情報を受け取るだけだった一般の人たちが、自ら情報を選別・収集し、発信する存在になりつつある。一方、マスメディア広告だけでモノが売れる時代は終わり、メディア企業の経営環境は悪化している。 ウェブ上の言論などにも詳しいITジャーナリストの佐々木俊尚氏と、キシリトールブームを生み出したヒットメーカー、インテグレート代表取締役・藤田康人氏は、共に、これからの時代のキーワードは「マスではなく共感」だと言う。 2人にメディアとマーケティングの現状と今後について語ってもらった

    企業はソーシャルメディアの本質を理解していない 対談: 「共感の時代」のメディアとマーケティング(上) | JBpress (ジェイビープレス)
  • 現場の「組織コミットメント」を高めるためにリーダーは何をすべきか | JBpress (ジェイビープレス)

    皆が前向きで精力を傾注する活気のある職場。後ろ向きな人が多く、一部の人しか精力を傾注しない沈滞した職場。多くの人は、前者のような職場で働きたいに違いない。 今回のコラムでは、組織成員のコミットメントを引き出すべくリーダーは何に注意をすべきか、コミットメントの低い組織をコミットメントの高い組織に変革するためには何をすべきかについて考えてみたい。 「情緒的」かつ「功利的」な働きかけでコミットメントを高める コミットメントとは、「目標実現のために精力を傾注し、責任をかけて事に当たる」個人の態度であり志向性である。 組織コミットメントとは、個人と所属する組織(あるいは従事する仕事や職業)との関係性(心理的距離)を表す概念だと言ってもいい。個人と組織(あるいは仕事や職業)との心理的距離が近く、組織あるいは従事する仕事や職業の価値と自分の個人的価値とが不可分だと考える人ほど、組織(あるいは仕事や職業)

    現場の「組織コミットメント」を高めるためにリーダーは何をすべきか | JBpress (ジェイビープレス)
    Hi-kari
    Hi-kari 2011/07/05
  • 米国の失われた10年? 日本のような運命をたどる恐れ JBpress(日本ビジネスプレス)

    米国の景気回復が失速したことを受け、重大かつ恐ろしい疑問が浮上している。この国では景気後退が終われば雇用が急速に回復するのが普通だが、今回はそうなっていない。 雇用回復の歩みがあまりに遅いために、米国はいつ完全雇用を回復できるかではなく、回復する頃には「完全雇用」という言葉がどんな意味になっているか、が問題になっているのだ。 ホワイトハウスは、景気回復のピッチはすぐに速まると考えている。先週にはバラク・オバマ大統領も「道路のこぶ」という表現を用い、あくまで一時的な現象だという認識を示した。 労働市場の柔軟性と高い生産性の伸びが弱点になった可能性 だが一方には、この減速は長引くだろうし、さらに悪化する恐れもあるとの指摘がある。見過ごすわけにはいかない懸念である。これによれば、恐ろしいことに、米国が経済成長の牽引役として頼りにしてきた特性――労働市場の柔軟性と高い生産性伸び率――が毒性を帯びた

  • 日本の復興:指導者なんて要るのか?  JBpress(日本ビジネスプレス)

    (英エコノミスト誌 2011年6月11日号) 3月11日の災害の後遺症は、日の強さが東京ではなく地方にあることを示している。 3カ月前に日を襲った地震と津波と原子力事故は、この国に関する重要なことを明らかにした。当の日人さえもが驚いた、社会の根底に脈々と流れる強さと冷静さである。 東京で国政に携わる政治家が自分のことばかり考えて何も決められずにいるのをよそに、こうしたたくましい回復力は、家族や住居、そして生計の術を失った何十万人の人が苦しみに耐えるのを助けただけではない。  英雄的な共同体精神 特に中央政府の浅はかさと比べると際立つ地域社会の隠れた奥深さを日に思い出させることで、この国が今回の危機から強くなって立ち上がり、長年の経済漂流を終わらせられるという予感を与えてくれた。 共同体精神を示す最も英雄的な見の1人が、24歳の遠藤未希さんだ。 彼女はマグニチュード9.0を記録した

  • 将来への不安を募らせる原発避難民  JBpress(日本ビジネスプレス)

    ハヤシ・キクさんは原子力について特に考えがあるわけではなかった。そのため自宅近くの、東北地方の海岸に建つ原子力発電所は最大の地震にも耐えられますよと東京電力から聞かされた時も、それを疑う理由は思い浮かばなかった。 高齢の農家のであるハヤシさんはいま、福島第一原子力発電所の周辺地域から避難してきた1000人以上の人々とともに、競技場の廊下に住んでいる。 「東京電力のことは信用していた。東電の人はいつも、こういうことは絶対にあり得ないと言っていたから、あの人たちを信じていた」。ハヤシさんはそう言いながら、果たして自宅には戻れるのか、1週間以上前の避難時に置いてこざるを得なかったと犬はどうなるのかと嘆いた。 福島第一原発の問題が最終的にどんな影響をもたらすかは、まだ明らかではない。現場では今でも、3月11日の地震と津波によって安全システムが機能しなくなった後に始まった危険な核燃料の過熱を抑制

  • 日本の美点と難点を引き出した大災害  JBpress(日本ビジネスプレス)

    3月11日に日の東北地方を破壊した地震と津波は、この国の最悪の特徴の一端を露呈するとともに、いくつかの最良の美点を見せつけた。 マイナス面では、今回の自然災害は、多くの日人が数十年前から不信感を抱いてきた原子力発電産業の欠陥を容赦なく暴いた。その際に、技術的な思い上がりと、社会・経済問題に対する解決策としての建設信奉がもたらす高い代償を浮き彫りにした。 これは、故・田中角栄元首相が1970年代に「日列島改造」を政府の目標に据える前から、政策決定における強力な要素となっていたものだ。 脆く崩れた東京電力の主張 損傷した福島第一原子力発電所で次第にエスカレートする危機は、地震活動が活発な日で原子炉を安全に運転できるという東京電力の主張(子供を対象とした展示館を含め、カネのかかる宣伝活動でこの主張を裏づけようとしてきた)を台無しにした。 11日の巨大地震とそれが解き放った巨大津波は紛れも

  • 日本の奇跡は終わっていない  JBpress(日本ビジネスプレス)

    で起きた地震と津波を伝える映像の中で、最も筆者の心に焼きついたイメージは、自然のひどい破壊力を示す壮絶な映像ではなかった。 もちろん、自然の破壊力はその規模と戦慄において驚異的だった。10メートルの波が猛り狂った獣のように岸に打ち寄せ、車や船、家(中には燃えている家もあった)が丸ごと激しい泥水に放り込まれていく映像をすぐに忘れる人はいないだろう。 また、津波の後に静まり返った陸前高田のイメージをすぐに頭から消し去る人もいないだろう。海辺にあるこの町では、木造の住宅がマッチ棒のように砕け散り、溺れた人々の墓場となっている。 しかし、筆者の頭に一番長く残るだろう2つのイメージは、それよりずっと小さな出来事だ。 大地震でも献身的な行動 1つ目は、マグニチュード9.0の地震がその破壊力を解き放った瞬間のスーパーの様子を捉えた映像だ。商品がきれいに積み上げられた棚が揺れ始めた時、店員たちは慌てて

  • 一体どこから来るのか、自衛隊員の半端ではない使命感 | JBpress (ジェイビープレス)

    全ての隊員が口を揃えた。福島第一原発に放水をするため、陸上自衛隊のヘリコプター「CH-47」が出動することになった時のことだ。 「任せろ、これくらい大したことはないさ」「今、無理しなくてどうする」 被曝覚悟の作戦にもかかわらず、そんな声があちこちから聞こえてくる。 同原発では、3月14日に3号機で放水作業中に水素爆発が起き、4名のけが人も出た。その中には、中央特殊武器防護隊長もいた。事故に遭った隊員は後送されるのが通常だが、隊長は下がることを強く拒んだという。 「あの、温和なアイツがそんなことを・・・」 同期の幹部自衛官が絶句した。とても、そんな無理をするタイプに見えなかったが、何が彼にそう言わせたのだろうか。 車座になって涙を流す隊員たち 原発への放水作業だけではない、被災現場での救援でも厳しい状況は同様だ。氷点下の気温の中で作業を続けるが、燃料を使うわけにはいかないと、暖をとることもな

    一体どこから来るのか、自衛隊員の半端ではない使命感 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 英国の日本学泰斗逝く Obituary: Geoffrey Bownas CBE, 1923-2011 | JBpress (ジェイビープレス)

    戦後英国の日学をオックスフォードとシェフィールドの両大学に起こして基礎を固め、たくさんの学者を育てながら、政治権力とは終生無縁、弟子達に囲まれ学統の頭目としてふんぞりかえることもなかったのがジェフリー・ボウナス教授である。 今は亡き、と言わなくてはならなくなった。 自伝的随想によれば、父は第1次大戦に通信兵として従軍、復員後は郵便局員になった。その子として1923年、ヨークシャーの片田舎に生まれた教授の実家は、とりたてて裕福でも、書物があふれている場所でもなかったようだ。 けれども良い先生や、通った図書館では献身的な司書に恵まれ、奨学金を得てオックスフォード大学クイーンズ・コレッジへ進む。 英国にも存在した歴史の皮肉 日が米英相手に仕掛けた自暴自棄な戦争は、それがなければ恐らく日に目を向けなどしなかっただろう若い俊秀を、極東の島国へひきつけることになる。歴史の皮肉である。 ドナルド・

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  • だから「新聞はもういらない」と言われるのだ このまま「通信社」と化してツイッターに駆逐されていくのか | JBpress (ジェイビープレス)

    2011年2月11日午後9時に新宿駅で若い男3人組が殺傷事件を起こすという犯罪予告が、2月6日にインターネット掲示板2ちゃんねる」に書き込まれた。犯行予告時刻の直前には新宿駅に厳戒態勢が敷かれ、多くの野次馬も詰めかけた。 幸い何も起こらず、警視庁はこの書き込みをしたと疑われる横浜市の中学3年男子生徒を威力業務妨害容疑で逮捕。犯行予告時刻より前に身柄を確保されていたという。 「どのくらい騒がれるのか見てみたかった」と供述する少年。その目論見はある程度成功した。犯人が捕まるまで一般の報道機関は自粛して一部のネットメディアが報じたにとどまったにもかかわらず、情報はほぼツイッターやミクシィだけで瞬く間に広がっていった。 ツイッター上では「犯人逮捕」に関わる未確認情報がずいぶん飛び交った。しかし受け取る側は思いのほか冷静で、そのまま真に受ける人もそれほど多くなかったように映る。 象徴的だったのが、

    だから「新聞はもういらない」と言われるのだ このまま「通信社」と化してツイッターに駆逐されていくのか | JBpress (ジェイビープレス)
  • エジプト動乱、日本だからできること 宗教対立の歴史を作った米国では収拾不可能 | JBpress (ジェイビープレス)

    このコラムは毎週金曜日にリリースしている。そのために、エジプトをはじめとする中東の騒乱情勢を記そうとする時、偶然ながら奇妙な困難にぶち当たることになる。 毎週金曜日が、イスラム教徒にとっては最も重要な「金曜集会」の祭日であることは幾度か触れた。そして、このところのエジプト情勢は、金曜のモスクでの礼拝のたびごとに、新たな局面を迎えている。 1月28日には最初の大規模デモが発生し民主化の旗手となっているエルバラダイ氏が警官隊に包囲されたりした。2月4日には大統領を支持する側の勢力と改革を求める人々とが衝突し、大規模な流血の惨事となった。 2月11日は日では祝日に当たるため、今週は水曜日に記事のリリースとなっているが、11日もやはりエジプトでは聖金曜日の集会があり、そのあとまた間違いなく、何らかの動きがあるだろう。 願わくは「血の金曜日」の混乱が早急に収まり、国内の治安が一日も早く回復すること

    エジプト動乱、日本だからできること 宗教対立の歴史を作った米国では収拾不可能 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 自殺未遂や心療内科と無縁に生きるには 仕事も人生も発展途上段階の方が幸せ | JBpress (ジェイビープレス)

    若い頃や貧しい頃は、金持ちになりたいとか、豊かな生活に憧れるものだよね。実際、おれもそうだった。男なら、いい車や高い時計が欲しくてしょうがないっていう時期が、誰だってあるもんだ。 だけど、念願かなって欲しかったものをようやく手に入れると、案外どうってことがないもんで・・・。 これは、手に入れてみて初めて分かる感覚だ。手に入らなければずっと「欲しい」って思い続けて欲にとらわれたままなんだな、これが。 幸せや富はほどほどが一番だ 人間はどんなに恵まれた環境にあっても、不満や怒り、悩みや失望というのはなくなるもんじゃない。むしろ、恵まれた環境の人ほど悩みや不安は逆に多くなることもあるんだな。 みんなが憧れて、まるでシンデレラみたいだったイギリスのダイアナ妃は、生前に数回の自殺未遂をしたらしい。また、アメリカでは社会的な成功者の半分が心療内科に通った経験があるっていうしね。名誉と物質的に満ち足りた

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    Hi-kari
    Hi-kari 2011/02/10
  • 偉大な思想家はどこへ消えたのか? 今の知識人リストが貧弱に見える理由 JBpress(日本ビジネスプレス)

    (2011年1月25日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) 数週間前のこと。オフィスで米国の外交専門誌「フォーリン・ポリシー」を読んでいたら、大変なことを発見した。隣に座っている、筆者とは薄いパーティション1枚で隔てられているだけの人物が、世界有数の思想家であることが分かったのだ。 フォーリン・ポリシー誌は「世界の思想家上位100人」のリストを毎年作成している。その第37位に同僚のマーティン・ウルフがランクインしていたのである。 筆者は早速、隣の席に顔を出しておめでとうと言った。こういう状況では謙遜しなければならないのがイングランド人なのだが、マーティンは筆者の期待を裏切らなかった。彼は、19世紀半ばに作成できたと思われる同様なリストに比べたら、2010年の知識人のリストはかなり貧弱に見えると述べたのだ。 これは単なる謙遜ではない。マーティンの言うことには一理ある。実際、19世紀半ばのリスト

  • エジプトの爆弾テロと複雑な宗教対立 今でも世界中の観光客を惹きつける3000年前の死者たち | JBpress (ジェイビープレス)

    自動車爆弾による自爆とみられる攻撃を受けたエジプト北部アレクサンドリアにあるキリスト教の一派コプト教の教会で、血のりのついたイエスの絵を掲げる男性〔AFPBB News〕 またしても起きたイスラム教とキリスト教の争い、とメディアは報じているが、一連の事件は、イラクやアフガニスタンで見られる反欧米に根ざした争いとは少々毛色の違ったものである。 と言うのも、キリスト教の一派であるコプト教は1世紀からこの地に根づく欧米以上の歴史を誇るものだからだ。 大まかにカテゴライズすれば東方教会となるコプト教会だが、その代表的存在のギリシャ正教やロシア正教が属する東方正教会とも相容れず、シリアやアルメニアなどとともに東方諸教会というものに分類されている。 そのため、日人はもとより欧米人にも理解されにくいのだが、人口の5~10%程度を占めるエジプトでは無視できない存在なのである。 そんなコプト教の存在どころ

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  • 中国のメディアが日本よりも「良質」だと感じる時 日本人が思う以上に世界に精通している上海市民 | JBpress (ジェイビープレス)

    中国のメディアが面白い。中国の新聞・テレビと言えば「情報統制」という図式を思い描くが、これがだいぶ変化しているのだ。 もちろん、チベット問題や天安門事件など、共産党の政権維持に不都合なことは報道しないのが大前提。しかし、それを差し引いたとしても十分に楽しめる。 中国が国家として成長するスピードに合わせるように、記者も紙面もずいぶん成長しているなと実感する。以前よりも、ニュースの伝え方が変化に富むようになってきた。 上海在住の梁信さん(仮名、男性、50代)は、「メディアが大きく変わったきっかけは、2008年の四川大地震ではないか」と話す。 梁信さんは、地元紙「新民晩報」を10年近く購読している。その紙面の変化を次のように語る。「四川大地震では、被災地への募金が、当にそれを必要としている人に届けられていないことが明らかになった。記者の意識もその頃から変わったのだろう。官僚の腐敗を暴くような記

    中国のメディアが日本よりも「良質」だと感じる時 日本人が思う以上に世界に精通している上海市民 | JBpress (ジェイビープレス)
  • 若者よりも内向きで保守的な団塊世代 日本百年構想:若者への非難ではなく応援を! | JBpress (ジェイビープレス)

    この少ない労働力をいかに有効に使うかが、日の将来を、そしてあなた方の老後の生活を左右することに疑問の余地はないはずだ。 しかしながら、若者の生かし方についての議論があまりにも乏しいと感じているのは私だけだろうか。新卒至上主義の風潮は変わる気配を見せず、就職活動の早期化にも歯止めがかかる様子がない。 そんな中、成人の日の新聞の社説では、『内向きな若者叩き』が行われていた。日の若者を「内向き」と決めつけて、現実から目を背けずに世界に目を向けろという点で多くの記事は共通していた。 しかし、私は問いたい。若者の「内向き」を言い訳にして自らの責務を「先送り」しようとしていないか? 若者の「内向き」よりも旧態依然とした「システム」に問題があることは明らかだろう。そして、その「システム」を変えることは年長者の責務ではないか。 「若者が内向き」は幻想にすぎない

    若者よりも内向きで保守的な団塊世代 日本百年構想:若者への非難ではなく応援を! | JBpress (ジェイビープレス)
  • 「神様」松下幸之助の厳しさに震え上がれ 生の言葉から浮かび上がる3つの「すごさ」 | JBpress (ジェイビープレス)

    『松下幸之助 成功の金言365』(PHP研究所、2011年1月発行)は、「経営の神様」松下幸之助(1894~1989年)の生の言葉をぎっしりと詰め込んだ一冊だ。 幸之助の膨大な著作や講演の中から、仕事、経営、人生に役立つ言葉を抜粋し、1日に1ページ読める形で編集してある。幸之助の信奉者にとっては、さながら聖書のような存在となることだろう。 幸之助の経営者としての能力と業績は、今さら説明するまでもない。丁稚奉公からスタートし、並みの人間なら絶対にくじけてしまうであろう数々の逆境を乗り越えて、一代で世界に冠たる松下グループ(現パナソニックグループ)をつくり上げた。その偉業を成し遂げた幸之助は、確かに「経営の神様」と呼ぶにふさわしい。 その経営論や人生哲学は、すでに様々な形で紹介され、論じられているが、私がこのを読んで改めて感じた幸之助の特質がある。常人離れした「すごさ」を3点挙げてみたい。

    「神様」松下幸之助の厳しさに震え上がれ 生の言葉から浮かび上がる3つの「すごさ」 | JBpress (ジェイビープレス)
    Hi-kari
    Hi-kari 2011/01/20