メガワティ元大統領はスカルノ元大統領の娘だし、今回第2党となったゴルカル党もスハルト元大統領系の政党だから、世界第4の人口と最大のムスリム人口を擁する大国は、その伝統「KKN」(汚職、癒着、縁故主義の頭文字をとったもの)とともに、今も2巨頭の影の中にいるようだ。 先週末から劇場公開中の『アクト・オブ・キリング』(2012)は、そんなスカルノからスハルトへと実権が移りつつある頃のインドネシアで起きた「虐殺」で、実行部隊となった民兵「英雄」の「アクト・オブ・キリング」を追ったドキュメンタリー映画。 ここで言う「アクト」とは「行為」であり「演技」でもある。「アクト・オブ・キリング」を実行した本人自らカメラの前でその「行為」を再び「演技」するのである。 フィクション、ノンフィクションの枠を超え、2013年のベスト映画に選出する評論家やメディアも少なくない異色作である。 とはいえ、今一つピンと来ない
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