日本人が「英語が通じない」と言うとき、二つのケースが考えられる。一つは発音が通じないとき。もう一つは、コミュニケーションがなぜか円滑に進まないケースだ。 どちらの場合も、ネックは日本語の「常識」。発音のコツから文化的な問題まで、会話をもっと楽しむために知っておきたいテクニックを紹介しよう。 ■抑揚と強調で英語らしく 英語では、名詞や動詞など意味の中心になる単語にストレス(強調)が来ることが多いが、「日本人はどの単語も同じ強さで話す傾向がある」と、ニューヨークで外国人に英語を教えるキャサリン・メージャーは言う。「大げさなくらい強弱をつけるだけで、英語らしく聞こえる」 単調な英語は理解しにくいだけでなく、思わぬ誤解を生むこともある。「抑揚がないというだけで、退屈しているか、熱意がないサインと取られてしまう」と、英ノッティンガム大学のマイケル・ハンドフォードは言う。 ■母音は捨てて子音に集中 英