最近、何かと話題の3Dプリンター。 模型や工作はもちろん、建築など様々な分野にも応用されはじめており、その汎用性の高さから、まるでSFの世界のような「なんでもできる道具」として持ち上げられがちだ。誰もが3Dプリンターで料理を作ったり、拳銃のような武器を作ったり……そんなことが当たり前の世界は本当にやって来るのだろうか? 今回は3Dプリンターの可能性について、SF考証のお仕事もしているサイエンスライターの鹿野司さんにお話をうかがった。 3Dプリンターとは? 3Dの設計データをもとに立体物を造形するプリンター。現在の3Dプリンターは、原料となる樹脂をノズルから押し出し、データにもとづいて一層ずつ積み重ねていく「積層造形法」を採用したものが主流。光によって硬化する樹脂に紫外線を照射する、熱で軟化させた樹脂を再度冷やして硬化させるなど、樹脂を固める方法は複数ある。 派生として、生きた細胞を打ち出し
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