イタリアで開かれているG7サミット=主要7か国首脳会議で発表される首脳宣言に、当初、アメリカのトランプ政権の意向を踏まえて盛り込まれない方向となっていた「保護主義と闘う」という文言が明記されることが固まりました。 しかし、保護主義的な政策を主張するトランプ政権の発足後の、ことし3月に開かれた、G20=主要20か国の財務相・中央銀行総裁会議の声明で、「保護主義に対抗する」という従来入っていた文言が削除されたほか、これに続いて、今月中旬に開かれたG7の財務相・中央銀行総裁会議の声明でもこうした文言は盛り込まれませんでした。 そして、イタリア南部のシチリア島で開催されている、今回のG7サミットにあたっても、トランプ政権の意向を踏まえて、事前の各国の調整では、首脳宣言に保護主義に否定的な文言は明記しない方向となっていました。 しかし、首脳間の討議で、日本とドイツなどが首脳宣言に盛り込むよう強く主張