よく「中国は親分、北朝鮮は子分」、「最後には北朝鮮は中国の言うことを聞く」という言説が横行している。 「似たような全体主義体制だから、互いに仲がいい」と思われているのか、 「朝鮮戦争で共に戦った仲間、血で固めた友好関係」と思われているのか。 しかし、全体主義国家同士、独裁国家同士だからと言って、必ずしも仲が良い、という保証はない。 現状は単に、「互いの存在を認めて、利用するのが得策」と判断しているから、利己的理由で結びついているにすぎない。 本音では、中国は北朝鮮を心底から信用していないし、逆に北朝鮮も中国を心底から信用なんかしていないだろう。 現状で両国が「みせかけの友好関係」を保っているのは、 中国が「韓国などの親米民主国家と国境と接するのは、共産党独裁体制に悪影響があるので、 独裁国家を間に挟んでおけば、緩衝地帯になって、一党独裁が維持できる」という打算をしていて、 その打算を北朝鮮