タグ

ブックマーク / remcat.hatenadiary.jp (9)

  • 毎月勤労統計調査、今後のベンチマーク更新で大きなギャップ発生のおそれ - remcat: 研究資料集

    8月26日、 毎月勤労統計調査の改善に関するワーキンググループ の 第2回会議 があった。 オンラインで傍聴できる とのことだったので、申し込んで傍聴してみた。 この第2回会議の主たる議題は、毎月勤労統計調査の「ベンチマーク更新」について。2016年の経済センサス-活動調査の情報または事業所母集団データベース2019年次フレームの情報を利用して2022年1月にベンチマーク更新をおこなう、という方針に基づいて作成した試算の検討がおこなわれた。この方針は 第1回会議 (2021-07-09) において提案されていたが、これらのふたつの情報源のどちらも精確さを欠くため、試算を作成しての対応を検討することになったものである (第1回会議の 議事録 を参照)。 第2回会議に提出されたこの試算結果をみると、500-999人規模事業所の労働者数が2割近く減ったり、「きまって支給する給与」平均が1000円

    毎月勤労統計調査、今後のベンチマーク更新で大きなギャップ発生のおそれ - remcat: 研究資料集
  • HeiQ Viroblock 使用「ウイルス対策寝具」についてDoherty研究所他に問い合わせた結果 - remcat: 研究資料集

    前回記事「舘田一博出演 「ハイキュ ヴィロブロック」宣伝動画 (JAPAN magniflex) 書き起こし」で、マニフレックス (Magniflex) が販売している妖しげな「ウイルス対策寝具」をとりあげた。この製品については、新型コロナウイルス感染症対策分科会などで政府のCOVID-19対策に深く関わる舘田一博 (東邦大学教授, 日感染症学会理事長) がメディカル・アドバイザー契約を結び、広告を打っている。 有効性にかんしましては、オーストラリアのドハーティー研究所、これは非常に権威のある研究所になるわけですけども、そこで、新型コロナウイルス、この用いた実証実験をおこなって、30分間で、このウイルス99.99%を不活化するということが確認されています。 ――――― JAPAN magniflex (2020-11-05) 「舘田先生 インタビュー」(YouTube動画) https:

    HeiQ Viroblock 使用「ウイルス対策寝具」についてDoherty研究所他に問い合わせた結果 - remcat: 研究資料集
  • 森を見なかったのは誰か:「積極的疫学調査要領」をちゃんと読む - remcat: 研究資料集

    要約 厚生労働省「クラスター対策班」設置以来、日COVID-19対策は、小規模な感染の見逃しを許容しながら大規模な集団感染を重点的に発見する「クラスター対策」を中心に据える所に特徴があると公式に説明されてきた。しかし、実際の「積極的疫学調査」の方法を指示する調査マニュアルを読むかぎり、小規模な感染より大規模な感染の発見を優先せよというような指示はない。むしろ、調査をおこなってきた現場では、小規模であるか大規模であるかにかかわらず、すべての感染連鎖を管理下におくことを目標とする建前で「クラスター対策」を展開してきた。もっとも、実際にすべての感染連鎖を調査することは不可能であるため、調査の現場では、対象となる「濃厚接触者」の範囲をきわめてせまく限定することにより、調査を実行可能な範囲におさえてきた。この調査対象の抑制策は、感染の規模にかかわらず適用される。このように、現場の「クラスター対策

    森を見なかったのは誰か:「積極的疫学調査要領」をちゃんと読む - remcat: 研究資料集
  • データに基づいて「クラスター対策」を評価する - remcat: 研究資料集

    昨日の記事 で「現在では、政府やそれに関係する専門家が口にする「クラスター」は、「2人以上の集団感染」である。「多数の感染」という意味は完全に消失している」と書いたところ、そうじゃない情報がいきなり出てきた。 政府の新型コロナウイルス対策の分科会が8日開かれ、昨年12月に発生した807件のクラスター(感染者集団)を分析した結果が報告された。医療機関や福祉施設での発生が45%を占めた。飲に関連したものは約2割で、このうち約半数は接待を伴う飲店だった。 報道された情報にもとづき、5人以上の感染者が出たクラスターを分析したもので、分科会メンバーの押谷仁・東北大教授から報告された。 ――――― 土肥修一 (2021-01-09)「クラスター発生、医療・福祉施設で45% 12月分析」朝日新聞DIGITAL 5時00分 https://www.asahi.com/articles/ASP187RJ

    データに基づいて「クラスター対策」を評価する - remcat: 研究資料集
  • クラスター分類は自由自在?: 分科会 (第12, 19回) 資料にみる数値操作 - remcat: 研究資料集

    要旨 「飲店でのクラスターが多い」という議論の論拠となっている新型コロナウイルス感染症対策分科会第19回会議 (12月23日) 資料のグラフが不審であり、数値が操作されている疑いがある。第12回会議 (10月23日) の資料と比較した結果、クラスター分類の恣意的な変更によって「飲店」クラスター数を増やし、他のカテゴリーのクラスター数を減らしたものであると推測できる。 目次 緊急事態宣言に向けた分科会の提言 「飲店」クラスターの状況分析 (12/23) 10月当時のデータ どこがちがうのか 議論 緊急事態宣言に向けた分科会の提言 1月5日、新型コロナウイルス感染症対策分科会は第20回会議を持ち回りで開き、「緊急事態宣言についての提言」を取りまとめた。 https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/yusikisyakaigi.html#3 から入手できる。「

    クラスター分類は自由自在?: 分科会 (第12, 19回) 資料にみる数値操作 - remcat: 研究資料集
  • Preprint 「「3密」概念の誕生と変遷: 日本のCOVID-19対策とコミュニケーションの問題」 - remcat: 研究資料集

    https://remcat.hatenadiary.jp/entry/20200921/3m で紹介した資料等を基にした論文を書きました。 OSF Preprints でとりあえず公開しています: Tanaka Sigeto. 2020. 「3密」概念の誕生と変遷: 日COVID-19対策とコミュニケーションの問題. OSF Preprints. October 3. http://doi.org/10.31219/osf.io/25ba6 (The Emergence and Modification of the Concept of “(Overlapping) Three Cs”: A Problem in Public Communication in Japan's Coronavirus Disease (COVID-19) Response) 目次 1. 「3密」概念

    Preprint 「「3密」概念の誕生と変遷: 日本のCOVID-19対策とコミュニケーションの問題」 - remcat: 研究資料集
  • 「3密」とは何だったのか - remcat: 研究資料集

    の新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 対策において重要な概念である「3密」あるいは「3つの密」について、政府文書、報道等でどのようにあつかわれてきたかの資料。適宜加筆します。 目次 前史 「よどんだ」環境 3月3日プレプリント 厚生労働省Q&A 2月29日 3月21日 3月26日 4月16日 「ミングる」 NHK報道 (3月3日) 「ミングる」使用例 専門家会議の「見解」 3月2日 3月9日 「3(つの)密」 首相官邸「3つの「密」を避けて外出しましょう」 (3月18日) 「3つの密」から「3密」あるいは「三密」へ 専門家会議の「状況分析・提言」 3月19日 4月1日 4月22日 政府による「基的対処方針」の制定過程 3月28日「基的対処方針」 4月1日 対策部会議 4月7日 諮問委員会会議 4月7日 「基的対処方針」改正 4月7日「新型コロナウイルス感染症緊急経済

    「3密」とは何だったのか - remcat: 研究資料集
  • 重症者を検知器とするクラスター対策およびその帰結について - remcat: 研究資料集

    クラスター対策の基的性質 Science のサイトに Japan ends its COVID-19 state of emergency という記事が掲載されていました。 Then, whereas much of the rest of the world built its response to the pandemic on widespread contact tracing, isolation, and testing, Japan adopted a “quite different” strategy, Oshitani says. “We try to identify the clusters and [determine] their common characteristics.” ...... They also concluded that most of

    重症者を検知器とするクラスター対策およびその帰結について - remcat: 研究資料集
  • 毎月勤労統計調査における「母集団」の「復元」 - remcat: 研究資料集

    厚生労働省「毎月勤労統計調査」のサンプリングがおかしかった問題について。標調査で得た統計量をどうあつかうかの理屈自体がややこしいのに加えて、毎月勤労統計調査に固有の課題がいろいろあるので、理解するのがけっこう面倒である。以下、私の理解の範囲内で簡単な説明。 なお、この記事を書くにあたっての情報源は、ほぼ https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1.html からたどれる文書だけである。私自身は毎月勤労統計調査に関わったことはなく、この調査データを使った分析もしたことがない。何かかんちがいしている可能性はあるので、お気づきの点があれば、ご指摘いたたけると幸いである。 前提条件 まず、毎月勤労統計調査というのは、 日全体の状況について リアルタイムで 超高精度の推計を おこなわないといけないという、きわめて条件のきびしい調査である。 この調査の結果は、た

    毎月勤労統計調査における「母集団」の「復元」 - remcat: 研究資料集
  • 1