国内で初めて人工哺育で育った愛媛県「とべ動物園」の人気者・しろくま“ピース”。生まれてから24年、ピースは育ての親である飼育員の髙市敦広さんとともに歩んできました。まるでわが子のようにピースに接してきた髙市さんですが、人知れずある思いをずっと抱えていました。それが、ピースの産みの親である“バリーバ”への思いです。これまでほとんど語られることのなかった髙市さんの心の内に迫りました。 (NHK松山放送局 藤田怜子) ピースと正反対 人間に対する警戒心の強い母・バリーバ 満開の桜が咲く4月上旬。とべ動物園は多くの親子連れでにぎわっていました。お昼寝中のピースに髙市さんが近づくと・・・その気配を感じてムクッと起き上がるピース。子どもたちも「わぁ、起きたー!」と歓声をあげていました。 ピースと髙市さん そんなピースのすぐ隣のスペースにいるホッキョクグマ、それがピースの母親である“バリーバ”です。バリ