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  • 「Gのレコンギスタ」の総括【劇場版を終えて】

    劇場版5部作を終えた「ガンダム Gのレコンギスタ」の総括を述べたい。 「Gレコ」は富野由悠季の研究論文 「Gのレコンギスタ(以下Gレコ)」は、富野由悠季のによる「宇宙エレベーターやフォトンバッテリー等を通して現代の社会経済と科学技術に対して異議申し立てをする研究論文」である。 Gレコの企画が具体化する2000年代後半。富野監督は取材やインタビューを通し、「ハンナ・アーレントの『全体主義』の考えをアニメで表現したい」と語る。この試みに期待を高めていた。 2015年の講演会では参考資料として池内了「科学・技術と現代社会」とE・H.カー「危機の二十年」を紹介。2016年の講演会ではガンダムエースの対談企画「教えてください。富野です。」での対談。特に宇宙エレベーター実験の参加と青木義男教授達との出会いが大きかったと語る。以上の経緯を踏まえると、Gレコは富野監督の出会い・取材・経験を通したインプット

    「Gのレコンギスタ」の総括【劇場版を終えて】
    IkaMaru
    IkaMaru 2017/02/06
    なればこそ他人とは思えぬような感情移入できるキャラクターの描き方が求められたのでは。見る側が「訳の分からない連中」と切断してしまっては何の教訓にもならない
  • 子供が大人と渡り合うには-「鉄血のオルフェンズ」7話のやんちゃ性と画面演出について

    はじめに タービンズの名瀬・タービンが鉄華団と接触。 オルガは名瀬の要求を呑めないとして交渉は決裂。 タービンズは実力で鉄華団を抑えようとする。 大人のタービンズ-子供の鉄華団 「鉄血のオルフェンズ」を読み解く主要なキーワードとして 「子供と大人」が挙げられると思う。 過酷な環境下で生き残ってきた子供達の鉄華団が、 生き抜くために立ちふさがる大人達に対抗していくのが 「鉄血のオルフェンズ」の物語の骨子だと思う。 今回、鉄華団に立ちふさがったタービンズは大人達である。 それは今回の最初のカットがペディキュア(足指にマニキュアを塗る)を行う ラフタ・フランクランドの姿でわかる。 足指にマニキュアを塗るのは、大人の女性的な振る舞いである。 最初にこのシーンを見せてきたのは 今回は大人の女性が鉄華団と関わってくるかという話の宣言のためだ。 名瀬・タービン。長髪の無精ひげに帽子をかぶったキザな大人。

    子供が大人と渡り合うには-「鉄血のオルフェンズ」7話のやんちゃ性と画面演出について
    IkaMaru
    IkaMaru 2015/11/16
    一人で「大人の対応」をしようとして蹴られるビスケットが気になった。いつまでも粋がった子供でいようとする鉄華団にいつか見切りをつけるのではないかと
  • 「鉄血のオルフェンズ」は、子供が現実認識を欠く大人達を破壊する物語である。

    はじめに 鉄血のオルフェンズ3話を視聴。 今回のクライマックス。 赤く染め上げた背景と黒い機体のシルエットがコンテの大張さんらしい絵作り。 サブタイトルの「散華」のように機体の花火が散る。 大人達からCGSを乗っ取るオルガと三日月達。 CGSは新体制となる。 今までの自分の道を見失ったクーデリアは、 わからないと言いつつも、新たな道を踏み出そうとしていた。 CGSはクーデリアをギャラルホルンに引き渡そうと協議するが クランク・ゼントはCGSに決闘を申し込み、三日月はバルバロスで受けてたつ。 三日月はクランクを殺し、オルガはCGSを鉄華団と改称する。 鉄華団は新たに決意したクーデリアの護衛を続けるのだった。 大人と子供-世界に対する現実に対する認識力 今回強く印象に残ったのは、 大人と子供の現実認識力の差だ。 まずCGSの大人達を眠らせて捕らえた時に大人側のリーダーのグンネルが オルガに交渉

    「鉄血のオルフェンズ」は、子供が現実認識を欠く大人達を破壊する物語である。
    IkaMaru
    IkaMaru 2015/10/19
    しかしそれはまだ舞台が、彼らのルールに支配された「子供」のフィールドだからだとも言える。外へ外へと出ていくにつれて、他者の、「大人」のフィールドで戦う術を学ばなくてはいけなくなる
  • 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」1話「鉄と血と」感想-「ガンダムが叫びたがっているんだ」

    長井龍雪と岡田麿里の「あの花」「ここさけ」コンビの新作ガンダム。 田中将賀さんも参加が自然なような気もするが事情があるのだろう。 「鉄と血と」というサブタイトル、 地球圏に反旗を翻す少年達の戦いな世界観をみると、 ガンダムより「太陽の牙ダグラム」を彷彿とさせる。 1話は独立運動のお姫様クーデリアを守るために 主人公・三日月達がいる警備会社が請負ったら、 別の組織が襲いピンチになったところを、 三日月がガンダムを起動させて敵MSを倒して終わる。 Aパートでキャラクターと世界情勢を説明を尽くして語り、 Bパートでガンダムにとって大切なメカアクションを描く王道的構成だ。 サブタイ通りな血と鉄の汗臭い世界にみえつつも、 良い意味で脱臭され、爽やかに感じさせるバランス感覚もあった。 火星の底辺に生きる若者たちの反抗の中で 純真な少年三日月はどう動くのか。 寡黙で能動的な姿は見せないが、秘めたる思いは

    「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」1話「鉄と血と」感想-「ガンダムが叫びたがっているんだ」
    IkaMaru
    IkaMaru 2015/10/05
    「対等だと思っていたのに対等でなかった」というよりは「対等でないことを自覚しながら対等だと口にしていたことを突きつけられた」のでは
  • 「Gのレコンギスタ」は考える事そのものを考えるアニメである。

    「Gのレコンギスタ」19話を視聴。 今回注目したいのは「考える」ということ。 クレッセントシップ内でベルリ達がエネルギー問題について話すシーンの一幕。 アイーダが強くアメリア側の主張を通そうとするが、 周りのみんなに「教わったこと」「感じていない」と指摘される。 以下、各キャラのセリフと照らし合わせて再現してみる。 アイーダが考えていたのは「刷り込み」でしかないこと ムベッキ「人類は大量消費と戦争で地球を住めないようにしたのです。 そんな人類にはアグテックのタブーは必要でした。 その代わり財団はフォトンバッテリーは無条件で提供してきました。」 アイーダ「エネルギーの配給権をキャピタルタワーに独占させたために他の大陸の人々は…」 ノレド「アメリア人だけの感覚だけで喋るな」 アイーダ「人の自由を侵害されています」 ベルリ「人は自然界のリズムに従うものでしょ」 アイーダ「でも、アメリアでは」 ム

    「Gのレコンギスタ」は考える事そのものを考えるアニメである。
    IkaMaru
    IkaMaru 2015/02/09
    それをキャピタルタワー側のお前らが言うのか、と反感の方に傾いてしまったなあ、自分は
  • 「Gのレコンギスタ」と全体主義-状況に流される人達の物語

    はじめに 「Gのレコンギスタ」7話を視聴。 「Gのレコンギスタ」で気になっていたのは、 富野由悠季監督がここ数年語っていた「全体主義」について、 Gレコでどうこの事が反映されているのかどうか。 今回は「Gのレコンギスタ」と「全体主義」及び「独自で判断できる人」について考える。 ※全体主義とは、個人の全ては全体に従属すべきとする思想・政治体制の一つ。この体制の国家は、通常一人の個人や一つの党派や階級によって支配される。その権威には制限が無く、公私を問わず国民生活の全ての側面に対して可能な限り規制を加えるシステム。全体主義の例としてドイツのナチズムが挙げられる。 富野由悠季監督とハンナ・アーレントと全体主義 富野由悠季監督は政治学者:ハンナ・アーレント及び彼女の「全体主義」を インタビュー等で何度も言及してきた。 富野「2008年に知ったということは今も勉強中で、ハンナ・アーレントの『全体主義

    「Gのレコンギスタ」と全体主義-状況に流される人達の物語
    IkaMaru
    IkaMaru 2014/11/08
    ベルリにしても流されるままカーヒルを殺し、デレンセンを殺し、取り返しのつかない泥沼に突っ込んでる同類に見えるけど
  • 「Gのレコンギスタ 3話」の排泄描写の意味-日常と非日常の接続

    ガンダム Gのレコンギスタ」3話を視聴。 クリム・ニックが襲撃した混乱に乗じ、Gセルフに乗ったアイーダに連れられて、 海賊の元へ行くことになったベルリとノレド。 世界の中心たるキャピタルの外に出たことで、 ベルリが今後世界の真実を知ることになる予兆を感じさせた展開。 3話は海賊部隊の才気あふれる若きパイロットである クリム・ニックの3枚目的な立ち振る舞いが面白かった。 また幾度となく描写される動物の描写は、 りギルドセンチュリーは自然が回復している世界という予感と 動物達のコミカルな仕草は、手塚治虫・虫プロ的な系譜を感じさせた。 日常と非日常をつなげるモビルスーツ内での排泄描写 さてGレコ3話では、クリム・ニックにも関わる見逃せない描写がある。 それはモビルスーツ内で起こる排泄描写である。 モビルスーツの操縦席が、そのままトイレにもなっている。 初めてガンダムのモビルスーツの操縦席にトイ

    「Gのレコンギスタ 3話」の排泄描写の意味-日常と非日常の接続
    IkaMaru
    IkaMaru 2014/10/11
    コックピット内でメシを食う描写よりコックピット内でのシモの描写が先という所にヒネクレ者の意地が見えるなあ
  • アニメを特集するTV番組についての見解と面白かった番組の紹介

    はじめに 今週の火曜日にフジテレビであった「後世に残したいアニメ作品」を見て思ったこと。 個人的に、懐かしのアニメ番組特集やアニメを紹介する番組には思い入れがある。 それは、子供の時にこうした番組をよく見ていたからである。 子供の頃はネットはなかったので、過去の作品を直接知る機会は 再放送とレンタルビデオが置いていなければ、 こうした懐かしのTVアニメ特集などを見るしかなかった。 そして子供の時からアニメが好きだったこともあり、 懐かしのアニメ特集番組で過去の作品に触れたかったという想いもあった。 印象深い、面白かったアニメを特集したTV番組について ここで印象深い、アニメを特集したTV番組について簡単に紹介する。 まず「TV探偵団」。wikiはこちら。 80年代末から90年代初頭にTBSの日曜夜7時半に放送されていた。 毎回ゲストを呼び、そのゲストにとっての思い入れ深いTV番組を紹介する

    アニメを特集するTV番組についての見解と面白かった番組の紹介
    IkaMaru
    IkaMaru 2013/08/02
    はなきんデータランド懐かしいなあ。ドラえもんの後だから結果的に毎週見てたよ。アニメ特集のハガキは普通に「この人たち絵上手いなあ」と思ってた
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