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『モテたい理由』(講談社現代新書)という本を書いた。 モテ、モテ、モテ、と昨今強迫神経症のように言われているが、「人々がなぜモテたいか?」という本では、ない。人々の多くは「モテたい」と思う前に「モテ強迫」に包囲されたからだ。私も含め。実を言えば「モテたい理由」は編集部が知恵を絞ってつけてくれたタイトルである。けれど言われてみれば、私はそういうことを書いた。これだけ人々が「モテ」を考えさせられるからには、そのことの理由と歴史的必然があるはずだ。その驚愕の真実は! 本当に驚愕なので……ここで手短には言えません。 「モテ」というのは、字義通りモテなのではない。「関係性ですべてが判断される時代」のことだ。関係性がすべてならば、それがもとから得意な女性はさらに「それだけ」になり、不得手である男性には、立場がなくなる。 これは実は、私が自分のために書いたことかもしれない。メディア情報に包囲され、
→紀伊國屋書店で購入 「恋のルール・新しいルール」 どうしよう。何から話せばいいかわからない。読み終わったあと、猛烈に「この本について語りたい!」と思い立ってパソコンを立ち上げたものの、わたしの言葉ではこの本に追いつかないような気がしてぼんやりしてしまう。どういうことだろう。何を戸惑っているんだ、わたし。とりあえずもう一度読み返してみよう、二村ヒトシ著『恋とセックスで幸せになる秘密』を…。 あなたは「わたしのことを好きになってくれない人を好きになっちゃう」とか「向こうから好きだって言ってくれる人は、なぜか、好きになれない」ことが多くありませんか? 「私は自分がキライ……。でも、そんな自分が大好き」って思うこと、ありませんか?(4頁) 男性から「愛されよう」と無理してやっていることが、結果的に「その男性から大切にされない」ことにつながり、「軽くあつかわれる」ように自分からしむけていることにな
「寂しさ」の代償 鈴木大介『出会い系のシングルマザーたち』 たとえその日に必要な1万円を出会い系で逢った男とのセックスの代償として得たとしても、彼女たちに言わせればそれは「売春行為をして、客からギャラを1万円もらった」ではなく、「出会い系で逢った男の人から1万円をもらい、お礼にセックスをした」となる。 鈴木大介『出会い系のシングルマザーたち』 『出会い系のシングルマザーたち』は出会い系サイトで売春するシングルマザーたち20余名を追ったルポルタージュです。 とにかく、痛い。 イタいなんていう、ネット上でじゃれ合うための皮膚感覚のない言葉ではなく、正しく、痛い。 離婚を期に、「堕ちていく」感覚。 誰にも頼れない、公的な支援にも頼れない、その生真面目さ 周りの「世間」のいやらしさ 風俗にすら行けない彼女たちが最後にすがったのが「1回1万」の出会い系サイトだという悲しさ だけど「寂し
・モードとエロスと資本 モードやファッションの激変を通して現代社会の消費行動を読み解く。 まずオトコとオンナの欲望の消費スタイルが大きく変わったのだという。 「資本主義と手を携えていたモードは20世紀までは恋愛の物語をエネルギーとしてそのサイクルを回転させていたが、資本主義の行きすぎに伴って、「面倒くさい」性愛を代行するビジネスが出現し、服を売るための過大な恋愛幻想が逆に本物の恋愛を遠ざけていき、結果、モードから恋愛の要素が薄まっていった。」 私が大学生の頃、トレンド雑誌には、クリスマスはドレスアップして、高級レストランで食事して、高級ホテルに宿泊なんて、大学生らしからぬ恋愛幻想がバブル経済によって、広められていたが、不況や男の草食化によって恋愛とモードの蜜月関係が崩れた。 「エロスが抜け落ちた、あるいは薄まったモードは、「倫理的」になる一方、恋愛や性愛の要素をあまり伴わない。女性主体の「
・図説「愛」の歴史 鑑賞に値する美しいビジュアルブック。『21世紀の歴史』を書いたフランス政府顧問のジャックアタリが、38億年前の単細胞生物の生殖から未来の複雑な男女関係まで、愛を視点に地球史を展望した。愛や結婚をモチーフにした美術作品や写真など合計200点を超えるカラー資料をまじえた豪華絢爛な絵巻。 今から8000年くらい前、富が集中した中国や中東で人間の寿命は30歳を超えた。男が生殖における自身の役割、すなわち精子の役割に気がついたのが、この頃だったとされる。それまでの人類はどうやら性交と生殖の具体的な仕組みを知らなかったらしい。だからカップルの関係は長く続かず、子供も両親と長く一緒には暮らさなかった。 寿命が延びたことで、男女は長期的な愛の関係を育むようになったのである。愛のかたちはそこからぐっと多様化、複雑化する。ギリシア人は愛をエロス、フィリア、アガペーの3つの形に区別した。ロー
女が女を演じる―文学・欲望・消費 作者: 小平麻衣子出版社/メーカー: 新曜社発売日: 2008/02/15メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 25回この商品を含むブログ (7件) を見る 『女が女を演じる』の新聞書評を読んで、昔、演劇を研究していた友人が宝塚を見て「下手だ!!何であんなに下手なんだ!!」と叫んでいたことを思い出した。 なぜ、神格化されているほどの演劇エリート教育を受けているはずの宝塚が、その友人をして「下手」だと言わしめたのか。 長らく疑問だったのだが、この段を読んでそのなぞが一瞬にして解けた。 ジェンダー規範の確立過程を映すものとして、樋口一葉に対する見方の変遷が興味深い。生前から没後すぐの明治二十―三十年代初頭までは、その非凡で鋭い着想から本当に婦人の作品か疑われるなど、一般の女流とは一線を画す存在という評価が主流だった。だが、四十年代に入ると「男には到底まね
庄司薫氏は、十年ぶりに発表した小説『赤頭巾ちゃん気をつけて』が芥川賞を受賞したとき、「受賞の言葉」でこういうことを言っている。「この十年間ぼくが考えてきたのは、「男の子」いかに生きるべきか、とでも言ったこと」であり、絶えざる自己鍛錬や努力の結果「ぼくがたどりついたのは、余りにも素朴で笑われるかもしれませんが、みんなの幸せを考えること、そしてそのためには強さにささえられたやさしさとでもいうべきものを育てること、「これぞ男の生きる道」といったことでした」と。庄司氏は、「『赤頭巾ちゃん気をつけて』は、何よりもこの「他者への愛」を描こうとする努力だった、と言っていい」とも書いている。庄司氏にとって、「男らしい」という規範は、「他者への愛」、「みんなの幸せを考えること」、「強さにささえられたやさしさ」を育てることなどに結びついた自我理想であり、その対極にあるのは、「平気でエゴイスティックな目的を求め
というか、自分自身に言い聞かせるべき言葉なんでしょうが…… オンナの[建前⇔本音]翻訳辞典(扶桑社) リンク先の内容紹介にあるように、この本には、女子の建前と本音がセットで紹介されています。 もちろん、男のほうも女子の発言の「行間」を、できるだけ読もうとしているのでしょう。 しかし、たいていの場合、その本音は男が考えている以上にシビアなようで。一例をあげると…… 建前「一緒にイキたい」 ↑ ↓ 本音「まだ私、これっぽちも満足してません」 何でそうなるの? と訝しがる男たちのために解説も引用。【解説】「一緒に」はどうでもよく、「イキたい」の部分のみに気持ちが込められている。もちろん、「もっと一体感を味わいたい」という意味ではない。ガビーン、いままで「一緒に」がポイントかと思っていましたよ…… 我ながら、世間知らず。
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