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ブックマーク / note.com/shobunsha (3)

  • 不眠、社会化されない病のエセー|伏見瞬|晶文社

    注目の書き手にいまの関心事を綴っていただく「マイ・スクラップブック」。第4回は、批評家・伏見瞬さんにご寄稿いただきました。 著者が長らく苦しまされてきた不眠症について。眠れないことの恐怖とは。 「不眠は現代において反=社会的な病だ――」 「第七に睡眠」 どんな運動体でも共同体でも組織体でも、眠りをおろそかにするものはすべて信用に値しない。人が共に生きるための前提条件、つまり孤独の根拠を無視しているからだ。 森元斎は無政府主義を平易に解説せんとした『アナキズム入門』(ちくま新書,2017)において、19世紀ロシアの革命徒ミハイル・バクーニンの以下の言葉を引いている。スイス・ジュラ地方でインターナショナル会員と議論した際に、バクーニンが人間の幸福について語ったものだという。 「第一に自由のために闘い死ぬこと、第二に愛と友情、第三に科学と技術、第四に喫煙、第五に飲酒、第六に事、第七に睡眠」 森

    不眠、社会化されない病のエセー|伏見瞬|晶文社
    Imamu
    Imamu 2023/04/26
    「ごくありふれた地獄でしかない。だが、どんなに大勢が経験していても、不眠は個人的な体験にとどまる。不眠は社会化されない」
  • リラックマのための断章|西村紗知|晶文社

    マイ・スクラップブック第2回は、批評家・西村紗知さんにご寄稿いただきました。 キーホルダーやラバーストラップ、文房具にスマホカバーなど街中のいたるところで目にするファンシーキャラクター。自身も愛好家である著者がファンシーキャラクターを欲する心性を探ります。消費と欲望の<かわいい>論。 「リラックマは我々の道徳にまつわる矛盾のもとに「やってくる」――」 序文ある日急にリラックマ(※)が欲しくなった。 コンビニのコラボアイテムを視界に入れたのか、何かSNS上でたまたま見かけたのがきっかけだったのか、まったく記憶が定かでないが、ある日、筆者は気が付いたらキデイランド吉祥寺店にいた。 もともと、それが漫画などの「作品」の登場人物だったのか、それとも最初から玩具・雑貨・文房具のメインの意匠として生み出されたものだったのか、その来歴はさまざまであるが、キデイランドでは「ファンシーキャラクター」たちは各

    リラックマのための断章|西村紗知|晶文社
    Imamu
    Imamu 2022/09/18
  • 土井善晴さん『スヌープ・ドッグのお料理教室』書評|晶文社

    「監房から厨房へ」と帯に謳っている。スヌープ・ドッグというヒップホップ界の超大物らしい――というのはわたしが全然知らなかったからである――ラッパーが、料理書を書いた。アルバム4000万枚、ユーチューブ再生100億回超……とある。養老孟司先生の『バカの壁』が440万部だから、10倍以上の破壊力だ。記載されるレシピはスヌープ・ドッグが生まれながらにべてきたものではない。ボス・ドッグと呼ばれるようになってからの彼の好みは、札束のように天井までおもいっきり積み重ねたパンケーキ。そう、ここに収まるレシピはこれまでべたくてもべられなかったセレブの贅沢パーティー料理、特製ソール・フードなどのプラチナレシピだ。 法律家であり美家であったフランス人のプリア・サヴァランが書いた「美味礼讃」に「あなたが普段からべているものを教えて欲しい。あなたがどんな人であるか、言い当ててみせよう」という言葉を、私は

    土井善晴さん『スヌープ・ドッグのお料理教室』書評|晶文社
    Imamu
    Imamu 2022/03/26
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