偉大なCEOの隣にはいつも、偉大な参謀がいる。経営陣による社内カルチャーの醸成に失敗したウーバーと、復活をみせたフェイスブックやマイクロソフト。両者の決定的な違いは、どのようなところにあるのか。 シリコンバレー在住の戦略コンサルタントの2人に、外からでは見えない「シリコンバレーの裏事情」を語ってもらう、ゆるく鋭い新連載の記念すべき第1回! 渡辺:ウーバーのCEOのトラビス、2月に元女性社員が社内セクハラを暴くブログが出て、それからもいろいろあって、6月にほとぼりが冷めるまで3カ月の休暇……と思ったら休暇が始まって1週間で突然辞任。 奥本:そうそう。トラビスが辞める前にカラ・スイッシャー(シリコンバレーテクノロジー業界で最も有名なジャーナリスト*)がポッドキャストで「トラビス辞めるかも」と言ってて、その時はちょっと驚いたんだけど。取締役会はトラビス本人と彼の息がかかった人が過半だと聞いていた