大相撲名古屋場所で、2横綱を破るなど台風の目となっているエジプト出身の大砂嵐(22)=本名アブデルラフマン・シャーラン、大嶽部屋。土俵での活躍の裏で、暑さの中、極度の空腹やのどの渇きとも闘う日々が続いている。イスラム教徒の大砂嵐に大事なラマダン(断食月)が場所の日程と重なったためだ。 「腹減った。頭がふらふらする」。場所5日目、17日の取組後の支度部屋。横綱初挑戦で鶴竜に勝った大砂嵐が口にしたのは、初金星の喜びよりも空腹のつらさだった。 ラマダンは太陽暦より1年が11日ほど短い太陰暦に基づき、時期が毎年ずれる。入門初年の2年前は場所の最後の2日間、昨年は4日目からの12日間だった。今年は、名古屋場所の番付発表前日の6月29日に始まり、千秋楽の27日まで。期間中は夜明けから日没まで飲食ができない。 大砂嵐は取組後、愛知県稲沢市の宿舎に戻る車中で日没を迎えると、すぐにコンビニで飲料を買って一気
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