「『名人』ということばには子どものころから憧れの気持ちを抱いていた。ふさわしい将棋が指せるように今後いっそう頑張らなくてはいけない」 将棋の八大タイトルで最も歴史のある「名人」を最年少で獲得し、史上2人目の「七冠」を達成した藤井聡太さん。 私は将棋の担当記者としてこの1年、七冠への道のりを取材してきました。常に印象的だったのは、その謙虚な姿勢と将棋に対するひたむきさ。 “藤井時代”と言われる中、前人未到のタイトル全冠制覇も見えてきた今、圧倒的な強さの秘密を、“王者の系譜”を継ぐ歴代の棋士たちへの取材で解き明かします。 (科学文化部記者 / 堀川雄太郎) タイトル獲得まであと1勝と迫った「名人戦」第5局。 渡辺明名人(当時)との対局に臨んだ藤井さんは、いつものように“初手”で、お茶をひとくち含みました。 渡辺さんは「名人戦」3連覇中のトップ棋士。藤井さんには「棋聖」「王将」「棋王」のタイトル
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