突然の社長就任発表から一転、わずか4日目で辞任するという異常事態に、岐阜新聞社(本社・岐阜市)が揺れている。 地元地銀の十六銀行(本店・岐阜市)の前頭取を社長に招いたが、経済界や社内から反発が巻き起こった。「混乱を招いた責任を取る」として、13日には岐阜新聞を40年以上率いてきた杉山幹夫氏(86)が代表取締役会長を引責辞任。同社長に碓井洋・元社長(59)が4日ぶりに復帰した。 杉山氏は1954年に入社。当時のオーナーの娘と結婚し、71年から代表取締役社長や同会長として経営を担ってきた。十六銀の頭取を9月に退任した堀江博海氏(65)を社長に招いたのは杉山氏。突然の社長交代に、多くの同社関係者は「寝耳に水だった」と口をそろえた。